「海洋の健康診断表」の提供開始について
~ 地球環境に関連した海洋変動を総合的に診断します ~
報道発表日
平成17年10月7日
概要
地球環境に関連した海洋変動の現状と今後の見通しなどを総合的に診断して、気象庁ホームページなどで提供する業務を新たに開始します。
本文
海洋は、温室効果ガスである二酸化炭素を吸収したり、熱を貯えることによって、
地球温暖化を緩やかにしています。
また、海洋変動は、台風の発生・発達や異常気象など気象にも深く関わっています。
このため、地球環境問題への対応などには、海洋の状況を的確に把握することが重要です。
そこで、地球環境に関連した海洋現象を総合的に診断し、その結果をわかりやすく解説した
「海洋の健康診断表」の提供を平成17年10月25日(火)から気象庁ホームページで開始します。
(海洋の健康診断表のURL:
http://www.data.kishou.go.jp/kaiyou/shindan/ (25日から提供を開始いたします))
お伝えする情報
1. 地球温暖化に関わる海洋の長期変化(十年~百年程度の変化)
地球温暖化問題に対応するために必要な、海面水温や海面水位の長期変化、大気・海洋間の二酸化炭素交換量など。2. 気候に関連する海洋の変動(数か月~十年程度の変化)
天候や気候の変動を理解するために必要な、エルニーニョ現象や太平洋に存在する十年規模の変動、黒潮・親潮の長期変動など。3. 週から月規模の海洋の変動
台風などの気象や日本近海の海洋の状況を把握する上で必要な、北西太平洋の海面水温や黒潮・親潮、潮位、海氷の週から月程度の変動。4. 北西太平洋の海洋汚染の状況
北西太平洋の海面浮遊物や海水中の重金属濃度の状況。なお、「海洋の健康診断表」は、定期的に最新の状況をお伝えする「定期診断表」、黒潮大蛇行や異常潮位など、社会的に影響の大きい海洋現象が確認されたときに発表する「臨時診断表」、さらに、詳細な調査をとりまとめた「総合診断表」の3つの形態で情報をお伝えします。
問い合わせ先
気象庁 地球環境・海洋部 海洋気象情報室
電話 03-3212-8341(内線)5154