火山噴火予知連絡会会長会見(定例)
報道発表日
平成17年6月21日
概要
火山噴火予知連絡会(会長:藤井敏嗣東京大学教授)は、第101回定例会議を開催し、全国の火山活動について検討を行いました。浅間山の火山活動については統一見解を発表しました。
本文
浅間山の火山活動に関する火山噴火予知連絡会統一見解(要旨)
浅間山では、火山活動が次第に低下する傾向が認められ、山頂火口付近に影響する程度の小規模な噴火は引き続き発生する可能性がありますが、現状では、当面、昨年9月以降11月まで見られたような爆発的噴火が発生する可能性は低いと考えられます。
しかし、火山ガス放出や火山性地震及び火山性微動の活動は依然としてやや活発であり、深部へのマグマ注入によると考えられる地殻変動も観測されていることから、再び火山活動が活発化する可能性があります。引き続き火山活動の推移を注意深く監視していく必要があります。
全国の火山活動について(要旨)
阿蘇山では、4月14日にごく小規模な噴火が発生し、火山活動が活発な状態になりました。それ以降は噴火の発生もなく、5月上旬以降は火山性連続微動の振幅が小さくなっており、現在はやや活発な状態で経過しています。火口底の一部で赤熱現象が観測されるなど熱的活動は依然活発なことから、今後、火山活動がさらに活発化する可能性があります。活動の推移に注意する必要があります。
三宅島では、火山活動に全体として大きな変化はなく、二酸化硫黄を含む多量の火山ガスの放出は当分継続すると考えられます。
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地震火山部火山課
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