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JICA集団研修「気象業務能力向上」について

研修の目的

近年の極端化・頻発化する自然災害への対応や、地球温暖化等の地球環境問題の顕在化に伴い、各国の防災機関や国民に対する防災や気候変動の適応に資する気象情報の作成・提供が、各国気象機関にとってますます重要な課題となっています。 この研修では、数値予報、気象衛星、気候情報を活用した、防災機関等の利用者のニーズに即した気象情報作成のための我が国の最新の知識・技術を、各国の気象機関に移転・普及することにより、各国の気象業務の遂行能力の向上を目指しています。

研修の特徴

この研修では、現場で働く気象庁職員等が、途上国の気象機関からの研修員に対し、気象・気候に関する観測・予測についての総合的な知識や技術を講義および実習を通じて指導し、また、現場での防災対策の制度や実施状況を解説します。 さらに、研修の後半では各国の気象機関の能力や国民のニーズに基づいた気象情報を発表できるようになるため、業務改善計画を研修員自らが考え作成・報告する発表会を開催し、気象業務能力の改善のための企画立案能力の向上を図っています。 さらに、帰国後にも、実際の業務改善や組織での知識・技術の普及に役立てられるよう、フォローアップを行っています。

研修員の受け入れ実績

昭和48年度(1973年)から平成28年度(2016年度)までに、計75か国333名がこの集団研修に参加しており、研修員の多くは帰国後、母国の気象業務の推進に主導的な役割を果たしています。

カリキュラム

約3か月の研修期間を通して、気象に関する幅広い技術の習得や業務改善計画の企画・立案能力の向上を目指したもので、最近では特にニーズの高い、防災気象に関する予報・観測の分野(数値予報や衛星データ・気象レーダーデータの利用)や気候分野に重点を置いたカリキュラムで研修を実施しています。

カリキュラムの例
  講義内容  
9月 研修員によるカントリーレポート発表会

研修教室の様子
気象業務概論
気象衛星業務概論
気象レーダーの基礎
10月 数値予報の基礎

関西航空地方気象台見学の様子
衛星画像による雲解析実習
衛星画像による台風解析実習
海洋観測船見学
地方研修(1)
大阪管区気象台、関西航空地方気象台他
予測資料(ガイダンス)の基礎と作成実習
予報の検証
地上、高層気象観測と品質管理
11月 数値予報データの取得と可視化

気象研究所見学の様子
気象に関する研究の紹介
気象測器の校正
航空気象予報
解析雨量、降水短時間予報
防災気象業務
地球温暖化の実態と予測
災害情報と人々の対応
民間気象業務
WMO情報通信システム
12月 気候情報業務

最終報告発表会の様子
気候系の監視・解析実習
温暖化予測実験結果の利用実習
地方研修(2)
札幌管区気象台、仙台管区気象台他
最終報告発表会

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