高層天気図について

 高層天気図とは、特定の高度や気圧面における気象要素の分布図で、気象庁では、300hPa(ヘクトパスカル)、500hPa、700hPa、850hPaなどの等圧面天気図を作成しており、過去24時間に作成した高層天気図は、気象庁ホームページの「高層天気図」ページ(https://www.jma.go.jp/bosai/numericmap/#type=upper)に掲載しています。

 下の図は、500hPaの高層天気図に簡単な解説を加えたものです。

 図の最下部には、高層天気図を作成するために用いた観測データの年月日と時刻を示しています。図の場合、「JAN 2012」は2012年1月。「020000UTC」は2日の00:00UTC(世界共通の標準時)、日本時間では2日09時00分(午前9時)となります。

 等温線(同じ気温のところを結んだ線)を破線で描き、線上にその値(単位:℃)を整数で示しています。等高度線(同じ高度のところを結んだ線)を実線で描き、線上にその値(単位:メートル)を示しています。

 高層観測地点の数字は上段が気温(単位は℃)、下段は気温と露点の差です。矢羽根の向きは風向を示し、三角形のペナントが50ノット、長い線が10ノット、短い線が5ノットを意味しています。例として赤い枠で囲んで拡大表示している観測点では、気温が-15.9℃、気温と露点の差が21℃、西の風70ノットとなります。 「ノット」については、速度、風速、距離の換算表をご覧ください。

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