2週間気温予報及び早期天候情報における熱中症注意の呼びかけについて

熱中症注意の呼びかけの条件

2週間気温予報及び早期天候情報では、一定の高温が予想される場合、情報文の中で熱中症への注意を呼びかけます。
 具体的には、熱中症の危険のある時期(予測対象期間が5月~9月、ただし北日本は6月~8月)に5日間平均気温が平年よりかなり高くなると予想される場合(※1)、または日最高気温の5日間平均が基準値以上となる場合(※2)に熱中症への注意を呼びかけます。

(※1) 「かなり高い」気温とは、統計的にその時期・地域として10年に1度の割合で出現する高温です。
(※2) 地域により異なり、日最高気温の5日間平均と熱中症搬送者数との関係において、搬送者数が急激に増加する温度を参考に決定しています(図1)。
地域別の値は次のとおりです。
北海道地方:27度、東北地方:30度、北陸地方:31度、関東甲信地方:32度、東海地方:32度、近畿地方:32度、中国地方:32度、四国地方:32度、九州北部地方:32度、九州南部・奄美地方:32度、沖縄地方:31度。



(救急搬送者数は、総務省消防庁の「夏期における熱中症による
救急搬送人員等の実態調査」を利用)

2週間気温予報及び早期天候情報をいかした熱中症対策

体が暑さに慣れるためには数日から2週間程度の時間が必要といわれています(暑熱順化)。
  暑熱順化は日常運動によって獲得することができることから、2週間気温予報で顕著な高温が予想されたときや、高温に関する早期天候情報が発表されたときには、ウォーキングなどで意識的に汗をかく機会を増やすなどして、暑さに負けない体作りをする準備を始めることができます。 また、イベントや屋外活動等においては、飲料水や日陰の確保など、熱中症対策の準備をあらかじめ進めることができます。

(参考)熱中症環境保健マニュアル(環境省)