「2週間気温予報」と「早期天候情報」について

2週間気温予報

 週間天気予報の先の2週間先まで(8日先から12日先を中心とした各日の5日間平均)について、地点ごとの最高気温、最低気温と地域ごとの日平均気温を毎日(14時30分ごろ)予報します。

 ホームページでは、過去1週間の経過と、向こう2週間の予報をまとめて、気温の変化をわかりやすく表示しています。

2週間気温予報の見方

2週間気温予報トップページ

2週間気温予報トップページの例実際のページでは、地図をクリックすると、その府県の情報をみることができます。

 2週間気温予報のトップページには、週間天気予報より先の2週目の気温の目安として、10日先を中心とした5日間平均気温(8~12日先の5日間の平均)について、平年と比べて高い・低い等の階級により地図で示します。

 地図を直接クリックするか、プルダウンメニューから府県を選ぶと、その府県内の代表地点における向こう2週間の気温の推移を、より詳しくみることができます。

 また、プルダウンメニューから、全国一覧表示を選ぶと、全国の各地方の予報をまとめてみることができます。 全国の今後2週間の気温の推移の見通しを、文章でも解説します。

2週間気温予報(府県別のページ)の見方

府県別ページ

府県別のページ(神奈川県の例)

 府県別のページでは、府県週間天気予報を提供している地点の最高・最低気温について、過去1週間の経過と向こう2週間の予報をまとめて表示します。 例えば神奈川県では横浜地点の情報を表示します。2週目の予報は5日間平均です。

地点の最高気温と最低気温を数字で記載し、その気温が平年と比べて高いのか、低いのか(階級といいます)を色で示しています。

地点の最高気温と最低気温の推移をグラフで示しています。

その府県が含まれる地域の平均的な気温が、平年と比べて高いのか、低いのか(階級)を色で示しています。一般的に、地点の気温の予測と比べ、地域平均気温の予測のほうが、精度は高い傾向があります。

 この例では、昨日までの1週間の気温は平年並か低い日が多かったが、向こう3、4日間程度は高くなり、その後は再び低くなる予想で、気温の変動が大きいことがわかります。

最高気温・最低気温

 今日は「当日」と書かれた灰色の部分です。

最高・最低気温の表

過去1週間の気温の経過です。地点で観測した日最高気温と日最低気温を表示しています。

向こう1週間の日最高気温と日最低気温の予報です。この値は府県天気予報や府県週間天気予報で発表された気温の予報と同じです。なお、翌日の日最低気温は朝の最低気温、日最高気温は、日中の最高気温です。

週間天気予報より先の2週目の予報です。日最高気温と日最低気温の5日間平均を予報しています。例えば、27日に示されている予報は、27日とその前後2日間、つまり25~29日の平均になります。

最高気温・最低気温の階級

 観測・予報された気温が、平年と比べて高いのか、低いのかを、5段階に区分して、色で示します。

階級のキャプション

 観測・予報された気温が平年並の範囲の中に入っていれば、で表示されます。

 平年並の範囲より高ければオレンジ(高い)、低ければ水色(低い)になります。

(平年並の範囲や、「高い」、「低い」の詳細については、3つの階級についてをご覧ください。)

 その地点・時期としては10年に1度程度(10%)しか起きないような著しい高温や低温は、赤(かなり高い)青(かなり低い)で示します。

 ただし、2週目の気温の予報では、予報された値が「かなり」には届いてなくても、予測の不確実性を考慮すれば、「かなり」となる可能性も、確率として30%以上はあると見込まれる場合に、で表示します。

 「かなり高い」「かなり低い」気温は、長期的に見ればそれぞれ10%程度出現するものです。そのため、「かなり高い」「かなり低い」の予報(30%以上の出現確率)となった場合は、通常より3倍以上、「かなり高い」「かなり低い」が現れやすいと見込まれることを表します。

最高気温・最低気温のグラフ

 上は最高気温、下は最低気温のグラフです。

最高・最低気温のグラフ

 点は、実況では実際の最高、最低気温の観測値、予報では最も可能性が高い気温の値を示します。

 緑色の線は、平年値です。気温の推移を平年と比較することができます。

 1週目(翌日は除きます)と2週目のグラフには、四角形で予測範囲を示しています。予測には必ず不確実性が伴いますが、少なくともこの範囲内には、およそ80%の確率で入ることを示しています。

 予測の不確実性が大きくなると、予測範囲は大きくなります。一般的には、より先の予測になるほど、不確実性は大きくなるため、予測範囲も大きくなっていきます。 ただし、1週目は日別の気温の予測であるのに対し、2週目は5日間平均気温の予測であるため、直接比較はできません。2週目は横幅を太く表示して、区別しています。

早期天候情報

 その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温や低温、降雪量(冬季の日本海側)となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。

 6日先から14日先までの期間で、5日間平均気温が「かなり高い」「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に、以下に示すような情報を発表します。

 月曜日(祝日などの場合は火曜日)と木曜日の14時30分ごろに、関東甲信地方などの地方ごとに発表します。

【例文1:高温に関する早期天候情報の例】

高温に関する早期天候情報(東海地方)

令和◯◯年10月28日14時30分
名古屋地方気象台 発表

東海地方 11月3日頃から かなりの高温
かなりの高温の基準:5日間平均気温平年差 +2.3℃以上


 東海地方は今後2週間程度は暖かい空気に覆われやすいため気温が高く
、11月1日頃からは平年よりかなり高くなる可能性があります。
 農作物の管理等に注意してください。また、今後の気象情報等に留意し
てください。

【例文2:大雪に関する早期天候情報の例】

大雪に関する早期天候情報(北陸地方)

令和◯◯年12月24日14時30分
新潟地方気象台 発表

北陸地方 12月30日頃から 大雪
大雪の基準:5日間合計降雪量平年比 223%以上


 北陸地方では、12月30日頃から強い寒気が流れ込むため、降雪量が
かなり多くなる可能性があります。
 除雪への対応に注意してください。また、今後の気象情報等に留意して
ください。

 <参考>
 この期間の主な地点の5日間降雪量の平年値は、以下のとおりです。
 地点 平年値
 新潟  9センチ
 高田 27センチ
 富山 17センチ
 金沢 11センチ
 福井 13センチ

大雪または雪に関する早期天候情報の詳細

 その地域・時期としては10年に1度程度しか起きないような顕著に多い降雪量*1(「かなり多い」降雪量と表現します。)となる可能性が30%以上と予想された場合には、大雪または雪に関する早期天候情報を発表します。発表対象地域は、冬型の気圧配置に伴う降雪が卓越する日本海側を中心とした地域(下図)で、11月~3月の毎週月曜日と木曜日に発表の検討を行います。

 情報タイトルは、各地域・時期における「かなり多い」降雪量の基準がおおむね平年で最も多い時期の降雪量以上となる時期には「大雪に関する早期天候情報」を、それ以外の時期には「雪に関する早期天候情報」を用います。

 大雪または雪に関する早期天候情報が発表されたときには、時期や積雪の状況等によっては、屋根雪による家屋の損壊、交通障害、果樹の枝折れやビニールハウスの倒壊などの農業施設への被害等が発生することがありますので、事前の対策が大切です。

*1 大雪または雪に関する早期天候情報では、各発表対象地域で降雪の観測を行っている気象官署、特別地域気象観測所、アメダスのすべての地点の5日間降雪量平年比を各地域で平均した値を対象とします。

大雪または雪に関する早期天候情報の発表地域

大雪または雪に関する早期天候情報の発表地域

2週間気温予報との関係

 2週間気温予報でも、今後2週間の気温の見通しとして、「かなり高い」「かなり低い」気温の予想を色で示します。

 早期天候情報は、月曜日と木曜日の週2回の発表ですが、2週間気温予報は毎日発表しますので、早期天候情報が発表されたら、2週間気温予報を毎日チェックいただくことで、早期天候情報で発表された「かなり高い」「かなり低い」気温に関する見通しの変化を、毎日チェックすることができます。