令和3年2月の地震活動及び火山活動について
報道発表日
令和3年3月8日
概要
令和3年2月の地震活動及び火山活動について解説します。
本文
- 地震活動
- 全国の地震活動
2月13日の福島県沖の地震(M7.3)により最大震度6強を観測しました。この地震により、死者1人、負傷者186人、住家全壊24棟、住家半壊67棟などの被害がありました(令和3年2月25日現在、被害は総務省消防庁による)。
全国で震度3以上を観測した地震の回数は25回で、このうち、最大震度4以上を観測した地震は5回でした。日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は112回でした。 震度3以上を観測するなどの主な地震活動の概況は別紙1のとおりです。また、世界の主な地震は別紙2のとおりです。
- 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震活動
「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震は、時間の経過と共に活動は低下しているものの、東北地方太平洋沖地震発生以前の年平均回数に比べると引き続き地震回数が多い状態が続いています。なお、「日本海溝沿いの地震活動の長期評価」によると、日本海溝沿いの領域では国内の他の海溝沿いの領域に比べて定常的に地震活動が活発で、規模の大きな地震が高い確率で発生すると評価されており、東北地方太平洋沖地震以前にも被害や津波を伴う地震が多数発生していることに留意が必要です。
- 全国の地震活動
- 火山活動
警報・予報事項に変更のあった火山は以下のとおりです。その他の火山では、警報・予報事項に変更はありません(令和3年3月8日14時現在)。
口永良部島では、28日に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げました。
薩摩硫黄島では、3月8日(期間外)に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)を切り替え、警戒が必要な範囲を、これまでの硫黄岳火口中心から概ね1kmから、概ね0.5kmに変更しました。
浅間山では、5日に噴火予報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げました。
霧島山(新燃岳)では、3月1日(期間外)に噴火予報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げました。
日本の主な火山活動の概況は別紙3のとおりです。また、世界の主な火山活動は別紙4のとおりです。
問合せ先
地震:地震火山部 管理課 担当 鎌谷 電話 03-6758-3900(内線 5104)FAX 03-3584-8642
火山:地震火山部 火山監視課 担当 高木 電話 03-6758-3900(内線 5182)FAX 03-3434-9044
資料全文
- 令和3年2月の地震活動及び火山活動について[PDF形式: 786KB]
- 別紙1(日本の主な地震活動)[PDF形式: 1.00MB]
- 別紙2(世界の主な地震活動)[PDF形式: 1.27MB]
- 別紙3(日本の主な火山活動)[PDF形式: 810KB]
- 別紙4(世界の主な火山活動)[PDF形式: 939KB]
- 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震活動[PDF形式: 14.1MB]
参考資料
- 令和3年2月に震度1以上を観測した地震[PDF形式: 1.47MB]
- 令和3年2月に長周期地震動階級1以上を観測した地震[PDF形式: 320KB]
- 緊急地震速報の提供状況[PDF形式: 714KB]
国土地理院のGNSSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。