世界の主要温室効果ガス濃度は観測史上最高を更新 ~「WMO温室効果ガス年報第16号」の公表~
報道発表日
令和2年11月23日
概要
気象庁が運営を担ってから今年で30年を迎えた温室効果ガス世界資料センターの解析によれば、大気中の主要な温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素)の増加が続いており、2019年の世界平均濃度はいずれも観測史上最高を更新しました。
本文
気象庁は、1990年から世界気象機関(WMO)の温室効果ガス世界資料センター(World Data Centre for Greenhouse Gases: WDCGG)を運営しており、本年で30年を迎えました。同センターでは世界中の温室効果ガス観測データの収集、解析を行っており、2019年までの温室効果ガスの世界平均濃度に関する解析結果等に基づいて、WMOは11月23日に「温室効果ガス年報(Greenhouse Gas Bulletin)第16号」を公表しました。
本年報によると、大気中の主要な温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素)の増加が続いており、2019年の世界平均濃度はいずれも観測史上最高を更新しました。WDCGGが解析した結果、2018年から2019年までの濃度の増加量は、二酸化炭素は過去10年間平均より大きい2.6 ppmで、メタンは過去10年間平均よりわずかに大きい8 ppbとなりました(別紙)。
年報(気象庁訳抜粋版)は、気象庁ホームページでご覧いただけます。
(https://www.data.jma.go.jp/env/info/wdcgg/wdcgg_bulletin.html)
問合せ先
大気海洋部 環境・海洋気象課 全球大気監視調整官 澤
電話:03-3212-8341(内線4112) FAX:03-3211-3047
03-3287-3439(直通)
資料全文
関連リンク
・WMO温室効果ガス年報(英語ページ)
・WMOプレスリリース(英語ページ)
・温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)
・主要温室効果ガス(CO2、CH4、N2O)の世界平均濃度の数値データ(英語ページ)