今年の南極オゾンホール ~南極オゾンホールは回復傾向~

報道発表日

平成30年11月6日

概要

・今年の南極オゾンホールは、最近10年間の平均値より大きく推移し、その最大面積は、2,460万km2(南極大陸の約1.8倍)を記録しました。
・2000年以降の最大面積は縮小傾向を示しており、南極オゾンホールは回復傾向にあると考えられます。

本文

  気象庁が米国航空宇宙局(NASA)の衛星観測データを基に解析した結果、2018年の南極オゾンホールは、例年と同様に8月頃に観測され始め、9月20日に今年の最大面積である2,460万km2(南極大陸の約1.8倍)まで拡大しました。 今年は、南極上空(高度20km付近)の気温が低く、南極オゾンホールの面積は、8月下旬以降、最近10年間の平均値より概ね大きく推移しています。

  オゾン層破壊物質の濃度は緩やかに減少しているものの、依然として高い状態にあり、気象状況によって南極オゾンホールの面積は大きくなることがあります。 今年は、南極オゾンホールの面積が大きくなるような気象状況下にありましたが、2000年以降の最大面積は統計的に有意な縮小傾向を示しています。 このことから、南極オゾンホールは回復傾向にあると考えられます。 なお、2018年11月5日に公表された世界気象機関(WMO)と国連環境計画(UNEP)の報告※でも南極オゾンホールは回復傾向にあると記されています。

※オゾン層破壊の科学アセスメント:2018(アセスメント総括要旨)
(https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/ozonehp/report2018/o3assessment2018.pdf)

  図表を含めた全文については、下記の「資料全文」をご参照ください。 また、以下のURLにおいてもオゾンホールの状況を公表しております。

問い合わせ先

地球環境・海洋部 環境気象管理官付 オゾン層情報センター
担当 竹内・松本
03-3212-8341(内線4211・4212)

資料全文


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