平成30年6月16日に沖縄県国頭郡伊江村で発生した突風について ~気象庁機動調査班による現地調査の報告~

報道発表日

平成30年6月18日

概要

 6月16日9時30分頃、沖縄県国頭郡伊江村東江上(クニガミグンイエソンヒガシエウエ)から伊江村西江前(イエソンニシエマエ)で発生した被害をもたらした突風の種類は「竜巻」と推定しました。その強さは風速約70m/s(3秒平均)と推定され、日本版改良藤田スケールでJEF3に該当します。

本文

 6月16日9時30分頃、沖縄県国頭郡伊江村東江上(クニガミグンイエソンヒガシエウエ)から伊江村西江前(イエソンニシエマエ)で突風が発生し、空港格納庫の屋根ふき材の一部飛散などの被害がありました。
 このため6月17日、沖縄気象台は、突風をもたらした現象を明らかにするため職員を気象庁機動調査班(JMA-MOT)として派遣し、現地調査を実施しました。
 調査結果は以下のとおりです。

 1.突風をもたらした現象の種類
  この突風をもたらした現象は、竜巻と推定した。
 (根拠)
  ・突風発生時に活発な積乱雲が付近を通過中であった。
  ・被害や痕跡は帯状に分布していた。
  ・被害や痕跡から推定した風向は不規則であり、様々な方向がみられた。
  ・突風はごく短時間(1分程度)であったという証言が複数得られた。

 2.突風の強さの評定
  この突風の強さは、風速約70m/s(3秒平均)と推定され、日本版改良藤田スケールでJEF3に該当します。
 (根拠)
  ・風上側壁面に開口ができていない状態で、鉄骨造倉庫の屋根ふき材(鋼板折板屋根)の飛散があった。


※この資料は、速報として取り急ぎまとめたものですので、後日内容の一部訂正や追加をすることがあります。
※突風の強さの評定は、「竜巻等突風の強さの評定に関する検討会」の委員の方々に助言をいただいております。

問い合わせ先

 沖縄気象台防災調査課 担当 山口・根間
  電話 098-833-2186 FAX 098-833-4292
 気象庁観測部計画課情報管理室 担当 村井
  電話 03-3212-8341(内線4150) FAX 03-3217-3615

資料全文

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