報道発表資料
平成13年3月1日
気 象 庁
さ く ら の 開 花 予 想(第1回)
(東日本、西日本)
本年のさくら(ソメイヨシノ)の開花は、平年並の見込みです。
〔解説〕
今回、予想対象とする地域の花芽の生長に影響を及ぼす2月の気温は、東日本は平年並、西日本は平年並から高く経過しました。また、3月、4月の予想対象地域の気温は、3月は平年並、4月は東日本では平年並、西日本では高いと予報されています。このため、予想開花日は、平年並の見込みです。
〔参考〕
1.さくらは、夏頃に翌春咲く花の元となる花芽を形成し、休眠に入ります。花芽は冬
の低温に一定期間さらされると休眠から覚めます(休眠打破)。花芽は休眠打破の
あと温度の上昇とともに生長し開花します。
さくらの予想開花日は、過去の開花日と気温のデータから予想式を作成し、これに、
昨年秋からの気温経過と気温予報を当てはめて求めています。
2.開花とは花が数輪以上開いた状態のことです。さくらの開花は、標高が100m高くな
るごとに約2〜3日遅くなります。
また、ソメイヨシノの開花から満開までの期間は、今回発表した地域では約1週間
です。なお、満開とは、花芽の約80%以上が開花した状態のことです。
3.さくらの開花を平年値(1971年〜2000年の30年間の累年平均値)と比べる場合、「平
年並」とは平年値との差が2日以内、「早い」とは平年値より3日以上早く、「遅
い」とは平年値より3日以上遅いことをいいます。
4.開花予想は、各気象台や測候所の定めた標本木を対象としたもので、名所の開花と
は異なります。
(注)気温予報は、週間予報、2月23日発表の1か月予報及び2月20日発表の3か月予報
を用いています。
次のさくらの開花予想は、東北地方〜九州地方を対象に3月15日14時に発表します。