東海地域とその周辺の地震・地殻活動について

平成13年2月26日


 東海地域においては、一昨年以来潜り込むスラブ内において地震活動の低下が見られましたが、地震発生数は多少の消長を繰り返しながら定常的なレベルに戻りつつあるように見えます。
 駿河湾及びその西岸域の地殻内の地震活動については、やや活動の低い状態が依然として継続していると考えられます。
 2月23日には浜名湖付近でM4.9の地震が発生しましたが、この地震は沈み込むフィリピン海プレート内部で発生した地震と考えられます。発震機構はこの付近でよく見られるタイプでした。また余震の発生も少なく、東海地域の地殻変動にも注目すべき特別な変化は観測されていません。

 (解説)
 大地震が発生する前には、その周辺域で地震活動が低下することがあることが知られています。現在東海地域で見られる地震活動の静穏化は、東海地震の前兆現象である可能性もあるため、気象庁では注意深く監視を行っています。

    

 
資料1:東海・南関東地域の地震活動(2001年1月)(pdf:53KB)
資料2:東海・南関東地域の地震活動(2001年2月)(pdf:52KB)
資料3:固着域周辺の地震活動(フィリピン海スラブ内1997年以降)(pdf:71KB)
資料4:固着域周辺の地震活動(地殻内1997年以降)(pdf:65KB)
資料5:2月23日静岡県西部(浜名湖付近)の地震(pdf:72KB)
資料6:歪みの観測結果(pdf:92KB)
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