令和6年 台風第10号に関する和歌山県気象情報 第14号
令和6年 8月31日17時12分 和歌山地方気象台発表

 台風第10号は、潮岬の南東をゆっくり東へ進んだ後、9月2日にかけて本州を北上する見込みです。和歌山県では、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に十分注意してください。

 [気象概況]
  台風第10号は、31日15時には潮岬の南東約60キロにあって、1時間におよそ15キロの速さで東南東へ進んでいます。中心の気圧は996ヘクトパスカル、最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルで、中心の東側220キロ以内と西側165キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
  台風は、9月1日朝にかけて潮岬の南東をゆっくり東へ進み、その後9月2日にかけて本州を北上し、熱帯低気圧に変わる見込みです。台風本体の暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、引き続き大気の非常に不安定な状態が続くでしょう。
  和歌山県では、これまでの大雨で地盤が緩んでいる所があります。
  台風や台風から変わる熱帯低気圧の動向によっては、9月2日にかけて警報級の大雨となる可能性があります。
 
 [雨の実況]
 降り始めからの降水量が8月の月降水量の平年値を超えている所があります。
 降り始め(26日07時)から31日16時までの降水量(アメダスによる速報値)
   那智勝浦町色川 264.0ミリ
   新宮      236.0ミリ
   友ヶ島     210.0ミリ
   古座川町西川  199.5ミリ
   田辺市栗栖川  197.0ミリ
 
 [雨の予想]
 和歌山県では、局地的に雷を伴った激しい雨が降り、9月2日にかけて大雨となる可能性があります。
 31日に予想される1時間降水量は多い所で、
   北部 40ミリ
   南部 40ミリ
 9月1日に予想される1時間降水量は多い所で、
   北部 30ミリ
   南部 40ミリ
 31日18時から9月1日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
   北部 100ミリ
   南部 200ミリ
 その後、1日18時から2日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
   北部 150ミリ
   南部 200ミリ
 
 [風の予想]
 和歌山県では、引き続き9月1日夜遅くにかけて海上を中心に強い風が吹くでしょう。
 31日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
   北部 陸上 13メートル (25メートル)
   北部 海上 18メートル (25メートル)
   南部 陸上 13メートル (25メートル)
   南部 海上 18メートル (25メートル)
 9月1日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
   北部 陸上 12メートル (25メートル)
   北部 海上 15メートル (25メートル)
   南部 陸上 12メートル (25メートル)
   南部 海上 15メートル (25メートル)
 
 [波の予想]
 南部では、引き続き31日夜遅くにかけてうねりを伴ってしけるでしょう。
 31日に予想される波の高さ
   北部 3メートル
   南部 4メートル うねりを伴う
 9月1日に予想される波の高さ
   北部 2.5メートル
   南部   3メートル うねりを伴う
 
 [防災事項]
 土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に十分注意してください。
 強風、うねりを伴った高波、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。
 発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
 今後発表する防災気象情報に留意してください。
 次の「令和6年 台風第10号に関する和歌山県気象情報」は、9月1日6時頃に発表する予定です。