令和6年 台風第10号に関する徳島県気象情報 第15号
令和6年 8月30日00時04分 徳島地方気象台発表

 台風第10号は、31日には、徳島県に接近する見込みです。徳島県では土砂災害警戒情報が発表されています。31日にかけて土砂災害に厳重に警戒してください。徳島県では、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、うねりを伴った高波に警戒し、強風、高潮に十分注意してください。徳島県では引き続き、30日夜にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。

 [気象概況]
  台風第10号は、29日22時には島原市付近にあって、ゆっくりした速さで北北東へ進んでいます。中心の気圧は990ヘクトパスカル、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルで、中心から半径110キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
  台風は、31日には、徳島県に接近する見込みです。徳島県では、31日にかけて大しけとなる見込みです。また、暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
  台風の動きが遅いため、徳島県では長い時間にわたって降水が続き、総雨量が多くなる見込みです。
  これまでの大雨により地盤の緩んでいる所があり、土砂災害警戒情報の発表されている市町村があります。
 
 [雨の実況]
 降り始め(26日12時)から29日23時までの降水量(アメダスによる速報値)
   那賀町木頭和無田 543.0ミリ
   上勝町福原旭   437.5ミリ
   美波町日和佐   150.5ミリ
   美馬市穴吹    137.5ミリ
   海陽       135.5ミリ
 
 [雨の予想]
  31日にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降る見込みです。31日にかけて警報級の大雨となるでしょう。
 30日に予想される1時間降水量は多い所で、
   北部 50ミリ
   南部 60ミリ
 30日0時から31日0時までに予想される24時間降水量は多い所で、
   北部 200ミリ
   南部 300ミリ
 その後、31日0時から9月1日0時までに予想される24時間降水量は多い所で、
   北部 200ミリ
   南部 300ミリ
 その後、1日0時から2日0時までに予想される24時間降水量は多い所で、
   北部 80ミリ
   南部 80ミリ
  9月1日も台風の進路によっては警報級の大雨となる可能性があります。
  線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
 
 [風の予想]
  31日にかけて、海上では非常に強い風が吹く見込みです。台風の進路によっては、30日昼前から31日にかけて暴風となる可能性があります。
 30日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
   北部 陸上 18メートル (30メートル)
   北部 海上 23メートル (35メートル)
   南部 陸上 18メートル (30メートル)
   南部 海上 23メートル (35メートル)
 31日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
   北部 陸上 18メートル (30メートル)
   北部 海上 23メートル (35メートル)
   南部 陸上 18メートル (30メートル)
   南部 海上 23メートル (35メートル)
 
 [波の予想]
  南部では、31日にかけて、北部では30日夜は、うねりを伴った大しけとなるでしょう。
 30日に予想される波の高さ
   北部 6メートル うねりを伴う
   南部 6メートル うねりを伴う
 31日に予想される波の高さ
   北部 5メートル うねりを伴う
   南部 6メートル うねりを伴う
  9月1日も台風の進路によっては警報級の高波となる可能性があります。
 
 [潮位の予想]
  北部では、30日から31日は、台風の接近に伴い潮位が高くなるでしょう。海岸や河口付近の低地では、浸水や冠水に十分注意してください。台風の進路によっては、警報級の高潮となる可能性があります。
 
 [防災事項]
  土砂災害に厳重に警戒してください。
  低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、うねりを伴った高波に警戒してください。
  強風、高潮に十分注意してください。
  落雷、竜巻などの激しい突風に注意してください。
  発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後発表する防災気象情報に留意してください。
  次の「徳島県気象情報」は、30日5時30分頃に発表する予定です。