令和4年台風第14号に関する福岡県気象情報 第9号
令和4年 9月18日13時36分 福岡管区気象台発表

 大型で非常に強い台風第14号は、19日朝から昼前にかけて福岡県にかなり接近する見込みです。暴風、高潮、土砂災害に厳重に警戒し、うねりを伴った高波、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、九州北部地方では、引き続き19日日中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。

  大型で非常に強い台風第14号は、18日13時には屋久島付近にあって、1時間におよそ25キロの速さで北北西へ進んでいるものと推定されます。台風は、非常に強い勢力を維持したまま北北西に進み、19日朝から昼前にかけて福岡県にかなり接近する見込みです。台風が予報円の中心付近を進みますと、早い所では18日夕方に風速25メートル以上の暴風域に入る見込みです。
  このため、福岡県では19日にかけて非常に強い風や猛烈な風が吹き、海上では18日夜のはじめ頃から20日にかけて、うねりを伴った大しけとなる見込みです。一部の電柱が倒壊したり、建物の一部が広範囲に飛散するおそれもある猛烈な風が吹く見込みです。不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。
  また、台風周辺や台風本体の暖かく湿った空気の流れ込みにより、大気の状態が非常に不安定となり、局地的に非常に激しい雨や激しい雨が降るおそれがあります。落雷や竜巻などの激しい突風が発生するおそれもあります。
  台風接近時には潮位が高くなり、海岸や河口付近の低地では浸水や冠水のおそれがあります。海岸や河口付近では高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水などに、厳重に警戒してください。
  福岡県では、特別警報を発表する可能性は小さくなりましたが、引き続き、厳重な警戒が必要な状況には変わりありません。暴風が実際に吹きはじめてからでは、屋外での行動は命に危険が及びます。
  暴風、高潮、土砂災害に早めに警戒してください。
 
 <雨の予想>
 18日から19日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  福岡地方  70ミリ
  北九州地方 70ミリ
  筑豊地方  70ミリ
  筑後地方  70ミリ
 
 18日12時から19日12時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  福岡地方  250ミリ
  北九州地方 250ミリ
  筑豊地方  250ミリ
  筑後地方  250ミリ
 
 線状降水帯が発生した場合は、局所的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
 
 <風の予想>
 18日から19日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)
  福岡地方の沿岸の海域 40メートル(60メートル)
  北九州地方の響灘   40メートル(60メートル)
  北九州地方の瀬戸内側 40メートル(60メートル)
  筑後地方の沿岸の海域 40メートル(60メートル)
  陸上         35メートル(50メートル)
 
 20日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  福岡地方の沿岸の海域 15から19メートル(20から30メートル)
  北九州地方の響灘   15から19メートル(20から30メートル)
  北九州地方の瀬戸内側 15から19メートル(20から30メートル)
  筑後地方の沿岸の海域 15から19メートル(20から30メートル)
 
 <波の予想>
 18日から19日にかけて予想される波の高さ
  福岡地方の沿岸の海域 7メートル うねりを伴う
  北九州地方の響灘   7メートル うねりを伴う
  北九州地方の瀬戸内側 6メートル
  筑後地方の沿岸の海域 4メートル
 
 20日に予想される波の高さ
  福岡地方の沿岸の海域 6メートル うねりを伴う
  北九州地方の響灘   6メートル うねりを伴う
 
 <防災事項>
  暴風、高潮、土砂災害に厳重に警戒し、うねりを伴った高波、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
  
  今後発表する警報や注意報、竜巻注意情報、気象情報などに留意してください。
  台風の進路予想や、土砂災害、浸水害、洪水害のキキクル(危険度分布)に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  次の情報は、18日17時頃に発表する予定です。