大雨と突風及び落雷に関する奈良県気象情報 第16号
令和3年 8月19日06時15分 奈良地方気象台発表

 奈良県では、19日夜遅くまで土砂災害に十分注意してください。また、19日夜遅くまで竜巻などの激しい突風や落雷にも注意してください。

  太平洋高気圧のふちに沿って四国の南から西日本へ流れ込む暖かく湿った空気と上空の寒気の影響によって、奈良県では大気の状態が非常に不安定となっています。この状態は19日夜遅くまで続き、20日も大気の状態が不安定となる見込みです。このため、奈良県では、20日にかけて局地的に雷雲が発達するでしょう。
  奈良県では、11日の降り始めからの総降水量が400ミリを超えるなど、これまでの大雨により地盤の緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。
  雨雲が現在の予想より発達した場合には、19日は警報級の大雨となる可能性があります。
 
 [雨の実況]
  奈良県では、降り始めからの総降水量が8月の月降水量平年値を超えている所があります。
  降り始め(11日14時00分)から19日6時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
   十津川村風屋 476.5ミリ
   十津川村葛川 375.0ミリ
   上北山村小橡 342.0ミリ
   下北山村佐田 321.5ミリ
 
 [雨の予想]
  南部では、20日にかけて局地的に雷を伴った激しい雨が降る見込みです。
  19日から20日にかけて予想される1時間降水量は、多い所で、
  南部 30ミリ
  19日6時から20日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  北部 40ミリ
  南部 80ミリ
  その後、20日6時から21日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  北部 およそ50ミリ
  南部 50から100ミリ
 
 [防災事項]
  土砂災害に十分注意してください。
  竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。
  発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。
  次の「大雨と突風及び落雷に関する奈良県気象情報」は、19日16時頃に発表する予定です。