大雨と雷及び突風に関する三重県気象情報 第8号
令和3年 8月19日05時32分 津地方気象台発表

 三重県では、20日にかけて断続的に雷を伴って激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。また、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意してください。

 [気象概況]
  前線が東シナ海から九州地方を通って日本海へのびており、前線上の低気圧が対馬海峡にあって北東に進んでいます。また、東海地方の上空約6000メートルには、氷点下6度以下の寒気が流れ込んでいます。
  三重県は、前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込み、上空の寒気の影響も加わって、大気の状態が非常に不安定となっています。前線の活動は次第に弱まる見込みですが、暖かく湿った空気や上空の寒気の影響で、20日にかけて断続的に雷を伴って激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
  これまでに降った雨により地盤の緩んでいる所があり、雨雲が予想より発達したり停滞した場合には土砂災害や洪水の危険度が急激に高まるおそれがあります。
 
 [雨の実況]
  降り始め(15日21時00分)から19日5時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
        鳥羽 202.5ミリ
       南伊勢 183.5ミリ
   紀北町紀伊長島 180.0ミリ
        尾鷲 175.0ミリ
     志摩市阿児 162.5ミリ
 
 [雨の予想]
 19日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  北中部 30ミリ
  南部  40ミリ
 20日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  北中部 30ミリ
  南部  40ミリ
 19日6時から20日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  北中部 60ミリ
  南部  100ミリ
 その後、20日6時から21日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  北中部 およそ50ミリ
  南部  50から100ミリ
 
 [防災事項]
  土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。また、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意してください。降ひょうのおそれがありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、10分毎に更新されるこれらのキキクル(危険度分布)を確認してください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する三重県気象情報」は、19日17時頃に発表する予定です。