大雨に関する長野県気象情報 第15号
令和3年 8月15日22時32分 長野地方気象台発表

 中部と南部では、土砂災害に厳重に警戒してください。北部では、河川の増水や氾濫に警戒してください。

 [気象状況と予想]
  前線が西日本から東日本の南岸に停滞しています。前線や湿った空気の影響で、長野県は南部を中心に雨の降っている所があります。
  長野県では、72時間降水量が観測史上1位を更新するなど記録的な大雨となっている所があって、土砂災害の危険度が非常に高くなっている所があります。また、千曲川に氾濫警戒情報を発表しているほか増水している河川があります。
  15日は前線が一時的に南下するため、長野県の大雨は15日は小康状態となる所がありますが、16日午後は大気の状態が不安定となり強い雨の降る所があるでしょう。17日は再び前線が北上する見込みで、18日にかけて雨となるでしょう。
 
 [防災事項]
  中部と南部では、土砂災害に厳重に警戒し、北部では、河川の増水や氾濫に警戒してください。
  
 [実況値]
 <雨の実況>
  降り始め(12日10時00分)から15日22時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
    王滝村御嶽山 632.0ミリ
      宮田高原 431.5ミリ
   木曽町開田高原 398.5ミリ
       南木曽 398.5ミリ
        辰野 389.0ミリ
     大桑村須原 368.5ミリ
 
  15日22時までに72時間降水量が観測史上1位を更新したアメダス観測所
   長野市箱清水 172.0ミリ(統計開始1976年1月)
       大町 229.0ミリ(統計開始1976年4月)
  長野市信州新町 185.0ミリ(統計開始1976年3月)
     松本空港 265.5ミリ(統計開始2000年1月)
    松本市奈川 353.5ミリ(統計開始1978年11月)
  木曽町開田高原 398.0ミリ(統計開始1978年11月)
  木曽町木曽福島 334.0ミリ(統計開始1976年5月)
    大桑村須原 367.0ミリ(統計開始1976年1月)
      南木曽 395.5ミリ(統計開始1976年1月)
       飯田 295.0ミリ(統計開始1976年1月)
 
 [量的予想]
 <雨の予想>
 16日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  北部 20ミリ 
  中部 20ミリ
  南部 20ミリ
 
 15日21時から16日21時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  北部 40ミリ 
  中部 40ミリ
  南部 40ミリ
 の見込みです。
 
 [補足事項]
  今後、発表する土砂災害警戒情報、警報、注意報、気象情報に留意してください。
  また、土砂災害や浸水害及び洪水害の危険度に関しては「気象庁ホームページ」のキキクル(危険度分布)をご確認ください。
  次の「大雨に関する長野県気象情報」は16日6時頃に発表する予定です。