大雨に関する長野県気象情報 第13号
令和3年 8月15日09時05分 長野地方気象台発表
長野県では、土砂災害に厳重に警戒してください。南部では、河川の氾濫にも厳重に警戒してください。
[気象状況と予想]
前線が西日本から東日本に停滞しており、前線上の近畿地方には低気圧があって東へ進んでいます。前線や低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込み、県内の広い範囲で大雨となっています。
長野県では、72時間降水量が観測史上1位を更新するなど記録的な大雨となっている所があります。土砂災害の危険度が非常に高くなっている所があります。また、天竜川上流氾濫危険情報を発表しているほか、そのほかにも増水している河川があります。
15日は前線が一時的に南下するため、長野県の大雨は15日午後には小康状態となる所がありますが、16日午後は大気の状態が不安定となり強い雨の降る所があり、17日は再び前線が北上する見込みで、18日にかけて雨となるでしょう。
[防災事項]
長野県では、土砂災害に厳重に警戒してください。南部では、河川の氾濫にも厳重に警戒してください。
中部と南部では、低い土地の浸水に注意してください。
また、長野県では、落雷、突風、降ひょうにも注意してください。
[実況値]
<雨の実況>
降り始め(12日10時00分)から15日8時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
王滝村御嶽山 613.0ミリ
宮田高原 415.0ミリ
木曽町開田高原 392.0ミリ
南木曽 383.5ミリ
辰野 383.0ミリ
大桑村須原 360.5ミリ
15日8時までの72時間降水量が観測史上1位を更新したアメダス観測所
長野市箱清水 172.0ミリ(統計開始1976年1月)
大町 228.0ミリ(統計開始1976年4月)
松本空港 262.5ミリ(統計開始2000年1月)
木曽町開田高原 392.5ミリ(統計開始1978年11月)
木曽町木曽福島 324.0ミリ(統計開始1976年5月)
南木曽 386.5ミリ(統計開始1976年1月)
[量的予想]
<雨の予想>
15日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
北部 20ミリ
中部 30ミリ
南部 30ミリ
15日9時から16日9時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
北部 30ミリ
中部 40ミリ
南部 50ミリ
その後、16日9時から17日9時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
北部 50から100ミリ
中部 50から100ミリ
南部 50から100ミリ
の見込みです。
[補足事項]
今後、発表する土砂災害警戒情報、警報、注意報、気象情報に留意してください。
また、土砂災害や浸水害及び洪水害の危険度に関しては「気象庁ホームページ」のキキクル(危険度分布)をご確認ください。
次の「大雨に関する長野県気象情報」は15日17時頃に発表する予定です。