大雨と突風に関する九州北部地方(山口県を含む)気象情報 第21号
令和3年 8月15日16時15分 福岡管区気象台発表

 九州北部地方では、これまでの記録的な大雨により土砂災害の危険度が非常に高まっている所があり、今後、少しの雨でも土砂災害が発生するおそれがあります。17日にかけて土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

  東シナ海から九州付近にのびる前線は、ゆっくり南下しており、雨は小康状態となっています。この前線は、15日夜には九州南部付近まで南下し、17日にかけて九州付近に停滞する見込みです。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
  このため、九州北部地方では、前線の北上に伴い16日朝から17日にかけて断続的に雷を伴った非常に激しい雨が降り大雨となる見込みです。
  なお、18日も前線の影響で大雨となるおそれがあります。
  これまでの記録的な大雨により、土砂災害の危険度が非常に高まっている所があり、今後、少しの雨でも土砂災害が発生するおそれがあります。また、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。
 
 <雨の実況>
   降り始め(11日3時00分)から15日16時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
  山口県
   岩国市羅漢山  489.0ミリ
  福岡県
      大牟田  855.0ミリ
  佐賀県
       嬉野 1024.0ミリ
  大分県
   日田市椿ヶ鼻  766.5ミリ
  長崎県
      雲仙岳  936.0ミリ
  熊本県
    山鹿市鹿北  855.5ミリ
 
 <雨の予想>
 16日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  山口県 30ミリ
  福岡県 50ミリ
  佐賀県 50ミリ
  長崎県 50ミリ
  大分県 50ミリ
  熊本県 60ミリ
 
 15日18時から16日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  福岡県 180ミリ
  佐賀県 180ミリ
  長崎県 180ミリ
  大分県 150ミリ
  熊本県 180ミリ
 
 その後、16日18時から17日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  山口県 100から150ミリ
  福岡県 100から200ミリ
  佐賀県 100から200ミリ
  長崎県 100から200ミリ
  大分県 100から200ミリ
  熊本県 100から200ミリ
 
 <防災事項> 
  土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
  落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
  発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
  今後発表する警報や注意報、竜巻注意情報、気象情報などに留意してください。
  土砂災害や浸水害、洪水害のキキクル(危険度分布)に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  この情報は「大雨に関する九州北部地方(山口県を含む)気象情報 第20号」を引き継ぐものです。
 
  次の情報は、16日5時30分頃に発表する予定です。