大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第14号
令和3年 8月15日04時35分 気象庁発表

 広島県、福岡県、佐賀県、長崎県に大雨特別警報を発表しています。15日朝にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒を続けてください。また、17日にかけて西日本から北日本の広い範囲で大雨となり、その後も雨が続くため、総雨量はさらに増えるおそれがあります。

 [気圧配置など]
  前線が西日本から東日本に停滞しており、前線上の近畿地方には低気圧があって東へ進んでいます。この低気圧は西日本から東日本を東進し、15日夜には関東の東へ達する見込みです。また、別の低気圧が16日夜には前線上の東シナ海に発生し、北東へ進むでしょう。引き続き前線や低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動は活発で、西日本から東日本では大気の状態が非常に不安定となっています。前線は、20日頃にかけて日本付近に停滞する見込みです。
 
 [防災事項]
  広島県、福岡県、佐賀県、長崎県に大雨特別警報を発表しています。記録的な大雨となっている所があり、土砂災害の危険度が非常に高くなっている所や氾濫している河川があります。
  17日にかけて、西日本から東日本では非常に激しい雨が降り、北日本も含めて大雨となる所があるでしょう。また、その後も雨が続き、総雨量はさらに増えるおそれがあります。
 
  16日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   九州南部               180ミリ  
   東海地方               150ミリ
   近畿地方               120ミリ
   九州北部地方、四国地方、関東甲信地方 100ミリ
  その後、17日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   九州南部、九州北部地方        100から200ミリ
   四国地方               100から150ミリ
   近畿地方、東海地方、関東甲信地方    50から100ミリ
  の見込みです。
 
  広島県、福岡県、長崎県、佐賀県では、15日朝にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。また、西日本から北日本では、17日にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
  竜巻などの激しい突風や落雷にも注意が必要です。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後、地元気象台の発表する特別警報、警報、注意報、竜巻注意情報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は15日17時頃に発表する予定です。