大雨と突風及び落雷に関する広島県気象情報 第19号
令和3年 8月14日10時30分 広島地方気象台発表

 広島県では、過去の重大な土砂災害発生時に匹敵する極めて危険な状況となっています。土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、浸水害にも警戒してください。

  西日本に停滞している前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、中国地方では大気の状態が非常に不安定となっています。
 
  広島県では、降り始めからの降水量が8月の月降水量の平年値の2倍以上の400ミリに達した地点があり、過去の重大な土砂災害発生時に匹敵する極めて危険な状況となっています。
  引き続き15日明け方にかけて激しい雨が降り、大雨となる見込みです。14日は河川の増水や氾濫に、15日にかけて土砂災害に厳重に警戒してください。浸水害にも警戒が必要です。
  竜巻などの激しい突風や落雷にも注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
  前線は来週にかけて日本付近に停滞する見込みです。
 
 <雨の実況>
  降り始め(11日16時00分)から14日10時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
   広島市安佐北区三入 405.5ミリ
     北広島町都志見 386.0ミリ
     安芸高田市甲田 385.5ミリ
    安芸太田町内黒山 363.5ミリ
    安芸高田市美土里 359.0ミリ
  広島県では多くの地点で、8月の月降水量の平年値を上回り、2倍以上の降水量となった地点があります。
 
 <雨の予想>
 14日から15日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  南部 40ミリ
  北部 40ミリ
 14日12時から15日12時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  南部 180ミリ
  北部 180ミリ
 その後、15日12時から16日12時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  南部 50から100ミリ
  北部 50から100ミリ
 
 <防災事項>
  土砂災害、河川の増水や氾濫、浸水害、竜巻などの激しい突風、落雷
 
  今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。
 
  次の「大雨と突風及び落雷に関する広島県気象情報」は、14日17時頃に発表する予定です。