大雨と雷及び突風に関する愛知県気象情報 第9号
令和3年 8月15日05時42分 名古屋地方気象台発表

 愛知県では、これまでの大雨で地盤の緩んでいる所や増水している河川があります。引き続き、15日昼前にかけて雷を伴って激しい雨や非常に激しい雨が降り大雨となる見込みです。土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に注意・警戒してください。

 [気象概況]
  前線が西日本から東日本に停滞しており、前線上の近畿地方には低気圧があって東へ進んでいます。この低気圧は東日本を通過し、15日夜には関東の東へ達する見込みです。前線や低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込んでおり、大気の状態が非常に不安定となっていて、前線の活動が活発な状態が続いています。
  愛知県では、降り始めからの総降水量が200ミリを超えるなど、8月の月降水量の平年値を超える記録的な大雨となっている所があり、地盤の緩んでいる所や増水している河川があります。
  愛知県では、15日昼前にかけて雷を伴って激しい雨や非常に激しい雨が降り大雨が続くため、災害の危険度の高い状態が続く見込みです。また、雨雲が予想よりも発達し停滞した場合には、警報を発表していない地域でも、警報級の大雨となる可能性があります。
 
 [雨の実況]
  降り始め(11日22時00分)から15日5時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
       豊根村茶臼山 248.5ミリ
       一宮市千秋町 215.5ミリ
   新城市作手高里木戸口 212.5ミリ
       愛西市江西町 185.5ミリ
      名古屋市千種区 169.0ミリ
 
 [雨の予想]
 15日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  西部 50ミリ
  東部 50ミリ
 15日6時から16日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  西部 100ミリ
  東部 100ミリ
 
 [防災事項]
  土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に注意・警戒してください。また、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、10分毎に更新されるこれらのキキクル(危険度分布)を確認してください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する愛知県気象情報」は、15日17時頃に発表する予定です。