大雨と雷及び突風に関する三重県気象情報 第8号
令和3年 8月15日05時54分 津地方気象台発表

 北中部では、15日昼前にかけて土砂災害に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。また、三重県では、15日昼過ぎにかけて竜巻などの激しい突風、落雷に注意してください。

 [気象概況]
  前線が西日本から東日本に停滞しており、前線上の近畿地方には低気圧があって東へ進んでいます。この低気圧は東日本を通過し、15日夜には関東の東へ達する見込みです。前線や低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込んでいます。このため、大気の状態が非常に不安定となっており、前線の活動が活発な状態が続いています。
  三重県では15日昼前にかけて雷を伴って激しい雨が降り、大雨が続くため、災害の危険度の高い状態が続く見込みです。また、雨雲が予想よりも発達し停滞した場合には、警報を発表していない地域でも、警報級の大雨となる可能性があります。
 
 [雨の実況]
  降り始め(12日2時00分)から15日5時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
   いなべ市北勢 260.0ミリ
       御浜 126.5ミリ
       鳥羽 126.0ミリ
       上野 121.5ミリ
      南伊勢 114.0ミリ
  三重県では、降り始めからの総降水量が8月の月降水量の平年値を超えている所があり、記録的な大雨となっています。
 
 [雨の予想]
 15日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  北中部 40ミリ
  南部  40ミリ
 15日6時から16日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  北中部 60ミリ
  南部  70ミリ
 
 [防災事項]
  土砂災害に警戒してください。また、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、10分毎に更新されるこれらのキキクル(危険度分布)を確認してください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する三重県気象情報」は、15日17時頃に発表する予定です。