大雨と雷及び突風に関する静岡県気象情報　第１０号
令和３年　８月１４日１６時５３分　静岡地方気象台発表

　静岡県では、８月の月降水量の平年値を超える大雨となっている所があります。引き続き１５日にかけて、雷を伴って激しい雨や非常に激しい雨が降り大雨となる見込みです。土砂災害に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。また、竜巻などの激しい突風、落雷に注意してください。

　［気象概況］
　　前線が、西日本から東日本に停滞しています。前線上の東シナ海には低気圧があって東に進んでいます。この低気圧は１５日夜にかけて西日本から東日本を東に進む見込みです。前線や低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込んでおり、大気の状態が非常に不安定となって、前線の活動が活発な状態が続いています。
　　静岡県では、降り始めからの降水量が３００ミリを超えるなど、８月の月降水量の平年値を超える大雨となっている所があり、地盤の緩んでいる所や増水している河川があります。
　　また、引き続き１５日にかけて雷を伴って激しい雨や非常に激しい雨が降り、その後も、前線の影響で総降水量が増える見込みです。
　
　［雨の実況］
　　降り始め（１２日４時００分）から１４日１６時００分までの降水量（アメダスによる速報値）
　　　　　　御殿場　３２２．５ミリ
　　　　静岡市井川　３００．０ミリ
　　　静岡市有東木　２７７．０ミリ
　　　　　川根本町　２３２．０ミリ
　　　浜松市佐久間　２３０．５ミリ
　
　［雨の予想］
　１４日から１５日にかけて予想される１時間降水量は、いずれも多い所で、
　　中部　５０ミリ
　　西部　５０ミリ
　　東部　５０ミリ
　　伊豆　４０ミリ
　１４日１８時から１５日１８時までに予想される２４時間降水量は、いずれも多い所で、
　　中部　３００ミリ
　　西部　３００ミリ
　　東部　２５０ミリ
　　伊豆　２００ミリ
　
　［防災事項］
　　土砂災害に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。また、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
　
　［補足事項］
　　今後発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してください。また、土砂災害、浸水害、洪水の危険度に関しては、１０分毎に更新されるこれらのキキクル（危険度分布）を確認してください。
　　次の「大雨と雷及び突風に関する静岡県気象情報」は、１５日６時頃に発表する予定です。