大雨と落雷及び突風に関する福岡県気象情報 第21号
令和3年 8月14日23時46分 福岡管区気象台発表

 福岡地方と筑後地方では、これまでに経験したことのないような大雨となっています。15日朝にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。

  福岡地方と筑後地方に大雨特別警報を発表しています。何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、警戒レベル5に相当します。命を守るために最善を尽くさなければならない状況ですので、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。
  福岡県では、11日の降り始めからの降水量が800ミリを超える記録的な大雨となっている所があり、土砂災害の危険度が非常に高くなっています。
  東シナ海から九州北部地方へのびる前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっており、激しい雨が降っている所があります。このため、福岡県では、15日明け方にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨が続くおそれがあります。また、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。
  16日以降も、前線の影響で大雨となる見込みです。
 
 <雨の実況>
  降り始め(11日7時00分)から14日23時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
        大牟田 854.0ミリ
      八女市黒木 849.5ミリ
   久留米市津福本町 762.0ミリ
    久留米市耳納山 714.0ミリ
         柳川 712.0ミリ
 
 <雨の予想>
 15日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  福岡地方  50ミリ
  北九州地方 50ミリ
  筑豊地方  50ミリ
  筑後地方  60ミリ
 15日0時から16日0時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  福岡地方  100ミリ
  北九州地方 100ミリ
  筑豊地方  100ミリ
  筑後地方  100ミリ
 その後、16日0時から17日0時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  福岡地方  100から150ミリ
  北九州地方 100から150ミリ
  筑豊地方  100から150ミリ
  筑後地方  100から150ミリ
 
 <防災事項>
  土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。
  落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
  発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内などに移動するなど、安全確保に努めてください。
  今後発表する特別警報、警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報などに留意してください。
  土砂災害や浸水害、洪水害のキキクル(危険度分布)に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  次の情報は、15日06時00分頃に発表する予定です。