大雨と落雷及び突風に関する福岡県気象情報 第20号
令和3年 8月14日16時30分 福岡管区気象台発表
福岡地方と筑後地方では、これまでに経験したことのないような大雨となっています。15日朝にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。
福岡地方と筑後地方に大雨特別警報を発表しています。何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、警戒レベル5に相当します。
福岡県では、11日の降り始めからの降水量が800ミリを超える記録的な大雨となっている所があり、土砂災害や浸水害、洪水害の危険度が非常に高くなっています。
東シナ海から九州北部地方へのびる前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定となっており、激しい雨が降っている所があります。前線は15日にかけて九州付近に停滞する見込みです。このため、福岡県では、15日明け方にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨が続くおそれがあります。また、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。
16日以降も、前線の影響で大雨となる見込みです。
<雨の実況>
降り始め(11日7時00分)から14日16時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
八女市黒木 810.0ミリ
久留米市津福本町 744.0ミリ
大牟田 742.0ミリ
柳川 696.5ミリ
久留米市耳納山 693.5ミリ
<雨の予想>
14日から15日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
福岡地方 50ミリ
北九州地方 50ミリ
筑豊地方 50ミリ
筑後地方 60ミリ
14日18時から15日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
福岡地方 200ミリ
北九州地方 200ミリ
筑豊地方 200ミリ
筑後地方 200ミリ
その後、15日18時から16日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
福岡地方 50から100ミリ
北九州地方 50から100ミリ
筑豊地方 50から100ミリ
筑後地方 50から100ミリ
<防災事項>
土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。
落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
今後発表する特別警報、警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報などに留意してください。
土砂災害や浸水害、洪水害のキキクル(危険度分布)に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
次の情報は、14日23時30分頃に発表する予定です。