大雨と落雷及び突風に関する佐賀県気象情報 第20号
令和3年 8月14日16時48分 佐賀地方気象台発表

 佐賀県では、これまでに経験したことのないような大雨となっている所があります。15日朝まで土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。

  佐賀県の広い範囲で大雨特別警報を発表しています。何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、警戒レベル5に相当します。命を守るために最善を尽くさなければならない状況ですので、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。
  嬉野では、11日の降り始めからの降水量が1000ミリに達し、8月の平年値の3倍以上となっています。広い範囲で記録的な大雨となっており、土砂災害や浸水害、洪水害の危険度が非常に高くなっている所があります。
  東シナ海から九州北部地方へのびる前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定となっており、激しい雨が降っている所があります。前線は15日にかけて九州付近に停滞する見込みです。
  このため、佐賀県では、15日朝にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨が続くおそれがあります。
  また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
  16日以降も、前線の影響で大雨となる見込みです。
 
 <雨の実況>
  降り始め(11日6時00分)から14日16時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
        嬉野 1000.0ミリ
        鳥栖  844.5ミリ
        大町  810.5ミリ
   佐賀市駅前中央  810.5ミリ
        白石  719.0ミリ
 ※佐賀県内の複数の観測点で24時間降水量、48時間降水量、72時間降水量が観測史上最大を更新しました。
 
 <雨の予想>
 14日から15日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  南部 60ミリ
  北部 60ミリ
 
 14日18時から15日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  南部 200ミリ
  北部 200ミリ
 
 その後、15日18時から16日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  南部 50から100ミリ
  北部 50から100ミリ
 
 <満潮時刻>
 大浦港 15日00時55分 13時33分
 
 <防災事項>
  土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。
  落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
  今後発表する警報や注意報、竜巻注意情報、気象情報などに留意してください。
  土砂災害や浸水害、洪水害のキキクル(危険度分布)に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  次の情報は、14日23時30分頃発表予定です。