大雨と雷及び突風に関する関東甲信地方気象情報 第6号
令和3年 8月14日17時21分 気象庁発表

 関東甲信地方では、15日にかけて、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、広い範囲で大雨となるでしょう。長野県では、降り始めからの降水量が記録的な大雨となっている所があります。土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

 [気象状況と予想]
  前線が西日本から東日本に停滞し、南から暖かく湿った空気が流れ込んでいます。関東甲信地方は、大気の状態が非常に不安定となっており、断続的に激しい雨や非常に激しい雨の降っている所があります。長野県では、降り始めからの降水量が記録的な大雨となっている所があります。また、甲信地方では、土砂災害の危険度が非常に高くなっている所があります。
  前線は西日本から東日本に停滞し、15日は前線上を低気圧が東に進む見込みです。関東甲信地方では、前線や低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込むため、15日にかけて大気の非常に不安定な状態が続く見込みです。その後も、前線は向こう1週間程度は本州付近に停滞し、雨量が増えるおそれがあります。
 
 [防災事項]
 <大雨・雷・突風>
  関東甲信地方では、15日にかけて、雷を伴った激しい雨が断続的に降り、局地的に非常に激しい雨が降って、広い範囲で大雨となるでしょう。特に長野県では、総雨量が更に増えて、記録的な大雨となる見込みです。土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
  また、落雷、竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。降ひょうも予想されますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。
 
 [雨の実況]
  降り始め(12日10時00分)から14日17時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
  長野県
      王滝村御嶽山 431.5ミリ
        宮田高原 266.5ミリ
         南木曽 266.5ミリ
     木曽町開田高原 263.5ミリ
       阿智村浪合 263.5ミリ
  栃木県
        那須烏山 168.0ミリ
         宇都宮 166.0ミリ
  群馬県
          草津 178.5ミリ
       嬬恋村田代 161.5ミリ
  山梨県
         南部町 221.0ミリ
  神奈川県
          箱根 204.5ミリ
      山北町丹沢湖 178.5ミリ
 
 [量的予想]
 <雨の予想>
 14日から15日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  関東地方北部 30ミリ
  関東地方南部 40ミリ
  甲信地方   50ミリ
  伊豆諸島   30ミリ
 14日18時から15日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  関東地方北部 120ミリ
  関東地方南部 200ミリ
  甲信地方   250ミリ
  伊豆諸島    80ミリ
 その後、15日18時から16日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  関東地方北部    およそ50ミリ
  関東地方南部    およそ50ミリ
  甲信地方    50から100ミリ
  伊豆諸島    50から100ミリ
 です。
 
 [補足事項]
  今後発表する警報、注意報、早期注意情報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。
  また、土砂災害や浸水害及び洪水害の危険度に関しては「気象庁ホームページ」のキキクル(危険度分布)をご確認ください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する関東甲信地方気象情報」は、15日6時頃に発表する予定です。