大雨と突風及び落雷に関する中国地方気象情報 第12号
令和3年 8月14日11時12分 広島地方気象台発表

 中国地方では、15日にかけて土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

  西日本に停滞している前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、前線の活動は活発で、中国地方では大気の状態が非常に不安定となっています。
 
  山陽では、降り始めからの総降水量が400ミリに達し、過去の重大な土砂災害発生時に匹敵する極めて危険な状況となっています。山陰でも総降水量が8月の月降水量の平年値を超えた所があり、土砂災害の危険度が高くなっています。
  中国地方では、引き続き15日にかけて断続的に激しい雨が降り、大雨となるため、総降水量がさらに増える見込みです。土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。浸水害にも警戒が必要です。
  竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
  前線は来週にかけて日本付近に停滞する見込みです。
 
 <雨の実況>
  降り始め(11日13時00分)から14日11時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
  島根県
       益田市匹見 323.5ミリ
      津和野町森村 315.0ミリ
  鳥取県
       日南町茶屋 191.5ミリ
          智頭 179.0ミリ
  広島県
   広島市安佐北区三入 417.0ミリ
     安芸高田市甲田 394.5ミリ
  岡山県
       井原市佐屋 241.5ミリ
       高梁市陣山 239.5ミリ 
  中国地方の多くの地点で、8月の月降水量の平年値を上回り、2倍以上の降水量となった地点があります。
 
 <雨の予想>
 14日から15日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  山陽 40ミリ
  山陰 40ミリ
 14日12時から15日12時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  山陽 180ミリ
  山陰 180ミリ
 その後、15日12時から16日12時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  山陽 50から100ミリ
  山陰 およそ50ミリ
 
 <防災事項>
  土砂災害、河川の増水や氾濫、浸水害、竜巻などの激しい突風、落雷
 
  今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。
 
 次の「大雨と突風及び落雷に関する中国地方気象情報」は、14日17時頃に発表する予定です。