大雨と突風に関する九州北部地方(山口県を含む)気象情報 第16号
令和3年 8月14日10時57分 福岡管区気象台発表

 福岡県筑後地方、佐賀県、長崎県南部、長崎県北部に大雨特別警報を発表しています。引き続き、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。

  福岡県筑後地方、佐賀県、長崎県南部、長崎県北部に大雨特別警報を発表しています。何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、警戒レベル5に相当します。
  九州北部地方に停滞する前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定となっており、非常に激しい雨が降っている所があります。前線は15日にかけて九州北部地方に停滞する見込みです。
  このため、九州北部地方では、15日にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨が続くおそれがあります。これまでの大雨で土砂災害や浸水害、洪水害の危険度が非常に高くなっている所があります。
  また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
  16日以降も、前線の影響で大雨となる見込みです。
 
 <雨の実況>
  降り始め(11日3時00分)から14日10時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
  山口県
   岩国市羅漢山 356.0ミリ
  福岡県
      大牟田 729.5ミリ
  佐賀県
       嬉野 942.0ミリ
  大分県
   日田市椿ヶ鼻 596.0ミリ
  長崎県
      雲仙岳 862.5ミリ
  熊本県
    山鹿市鹿北 666.0ミリ
 
 <雨の予想>
 14日から15日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  山口県 40ミリ
  福岡県 50ミリ
  佐賀県 70ミリ
  長崎県 70ミリ
  大分県 50ミリ
  熊本県 60ミリ
 
 14日12時から15日12時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  山口県 120ミリ
  福岡県 200ミリ
  佐賀県 250ミリ
  長崎県 200ミリ
  大分県 200ミリ
  熊本県 250ミリ
 
 その後、15日12時から16日12時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  山口県 100から200ミリ
  福岡県 100から200ミリ
  佐賀県 100から200ミリ
  長崎県 100から200ミリ
  大分県 100から200ミリ
  熊本県 100から200ミリ
 
 <防災事項> 
  土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。
  落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
  発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
  今後発表する警報や注意報、竜巻注意情報、気象情報などに留意してください。
  土砂災害や浸水害、洪水害のキキクル(危険度分布)に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  次の情報は、14日16時頃に発表する予定です。