大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第10号
令和3年 8月14日05時00分 気象庁発表

 長崎県と佐賀県に大雨特別警報を発表しています。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。また16日にかけて、西日本から北日本の広い範囲で大雨となり、17日以降も雨が続き総雨量がさらに増えるおそれがあります。

 [気圧配置など]
  前線が西日本から東日本に停滞しています。前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、前線の活動は活発で、西日本を中心に大気の状態が非常に不安定となっています。前線は向こう1週間程度は本州付近に停滞する見込みです。
  
 [防災事項]
  長崎県と佐賀県に大雨特別警報を発表しています。何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、警戒レベル5に相当します。また西日本を中心に、線状降水帯による非常に激しい雨が降りやすい状態となっています。すでに記録的な大雨となっている所があり、土砂災害や浸水害の危険度が非常に高くなっている所や、氾濫が発生した河川があります。
  16日にかけて、西日本から北日本の広い範囲で非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。17日以降も雨が続き総雨量がさらに増えるおそれがあります。
 
  15日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   東海地方             300ミリ
   九州北部地方、九州南部、四国地方
   近畿地方、関東甲信地方      250ミリ
   中国地方             200ミリ
   北陸地方             180ミリ
   東北地方             100ミリ
  その後、16日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   九州北部地方、九州南部、近畿地方 100から200ミリ
   四国地方、東海地方、関東甲信地方 100から150ミリ
   中国地方、北陸地方、東北地方    50から100ミリ
  の見込みです。
  長崎県と佐賀県では土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。西日本から北日本にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
  また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後、地元気象台の発表する特別警報、警報、注意報、竜巻注意情報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は14日17時頃に発表する予定です。