大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第8号
令和3年 8月13日16時57分 気象庁発表

 広島県の大雨特別警報は大雨警報に切り替えましたが、引き続き、土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒してください。15日にかけて、西日本を中心に非常に激しい雨が降り、西日本から北日本の広い範囲で大雨となるでしょう。

 [気圧配置など]
  前線が西日本から東日本に停滞し、南から暖かく湿った空気が流れ込み、西日本を中心に大気の状態が非常に不安定となっています。前線は向こう1週間程度は本州付近に停滞する見込みで、前線の活動が活発な状態が続くでしょう。
  
 [防災事項]
  広島県の大雨特別警報は大雨警報に切り替えましたが、引き続き土砂災害の危険度が非常に高い所や、氾濫が発生した河川があります。
  西日本では、断続的に非常に激しい雨が降っており、線状降水帯による非常に激しい雨が降りやすい状態となっています。すでに記録的な大雨となっている所があり、土砂災害や浸水害の危険度が非常に高くなっている所があります。
  15日にかけて、西日本を中心に雷を伴って非常に激しい雨が降り、西日本から北日本の広い範囲で大雨となるでしょう。
  14日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   九州北部地方、東海地方      300ミリ
   四国地方、近畿地方、関東甲信地方 250ミリ
   九州南部、中国地方、北陸地方   200ミリ
   東北地方             120ミリ
  その後、15日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
   九州南部、九州北部地方、四国地方、
   近畿地方、東海地方、関東甲信地方 200から300ミリ
   中国地方、北陸地方        100から200ミリ
   東北地方              50から100ミリ
  の見込みです。
  西日本から北日本にかけて、土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒してください。九州北部地方では、非常に激しい雨が降り続いた場合には、大雨特別警報発表の可能性があります。
  また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
  なお、向こう1週間程度、前線は本州付近に停滞するため、西日本から北日本の広い範囲で総雨量がさらに増えるおそれがあります。
 
 [補足事項]
  今後、地元気象台の発表する警報、注意報、竜巻注意情報、早期注意情報、気象情報等に留意してください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は14日5時頃に発表する予定です。