大雨と突風及び落雷に関する奈良県気象情報 第5号
令和3年 8月13日23時40分 奈良地方気象台発表

 南西部では、14日明け方にかけて、土砂災害に厳重に警戒してください。また、奈良県では、16日頃にかけて低い土地の浸水、河川の増水に十分注意してください。

  西日本付近に停滞する前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、奈良県では大気の状態が非常に不安定となり、局地的に雷雲の発達しやすい状態が続いています。この状態は、少なくとも16日頃にかけて続く見込みで、向こう一週間程度は前線が西日本付近に停滞して大雨が続き、総降水量がかなり多くなるおそれがあります。
  16日頃にかけて警報級の大雨が続き、土砂災害や洪水害の危険度が高まる見込みです。特に、14日昼過ぎから15日にかけて前線の位置や活動の程度によっては、大雨の危険度が更に高まる可能性があります。気象台が発表する警報などの最新の気象情報を普段以上にこまめに確認するとともに、最新のキキクル(危険度分布)で状況を確認してください。
  奈良県では、土砂災害警戒情報を発表している所があります。これまでの雨により地盤の緩んでいる所があり、土砂災害に厳重な警戒が必要です。
 
 [雨の実況]
  降り始め(11日14時00分)から13日23時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
    十津川村風屋 172.0ミリ
    十津川村葛川 151.5ミリ
    下北山村佐田 118.5ミリ
   奈良市東紀寺町 115.0ミリ
 
 [雨の予想]
  奈良県では、14日にかけて局地的に雷を伴った激しい雨が降る見込みです。
  13日から14日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
   北部 40ミリ
   南部 40ミリ
  14日0時から15日0時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
   北部 150ミリ
   南部 200ミリ
  その後、15日0時から16日0時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
   北部 100から150ミリ
   南部 100から200ミリ
  その後も大雨が続き、総降水量がかなり多くなるおそれがあります。
 
 [防災事項]
  土砂災害に厳重に警戒してください。
  低い土地の浸水、河川の増水に十分注意してください。
  竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。
  発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 [補足事項]
  今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。
  次の「大雨と突風及び落雷に関する奈良県気象情報」は、14日6時頃に発表する予定です。