大雨と雷及び突風に関する関東甲信地方気象情報 第5号
令和3年 8月14日05時18分 気象庁発表

 関東甲信地方では、15日にかけて、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、広い範囲で大雨となるでしょう。その後も、前線の影響で雨量が増えるおそれがあります。土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。また、落雷、竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意してください。

 [気象状況と予想]
  前線が西日本から東日本に停滞し、南から暖かく湿った空気が流れ込み、西日本を中心に大気の状態が非常に不安定となっています。前線は向こう1週間程度は本州付近に停滞する見込みです。
  関東甲信地方は、大気の状態が非常に不安定となっており、断続的に激しい雨の降っている所があります。この状態は15日にかけて続く見込みです。その後も、前線の影響で雨量が増えるおそれがあります。
  これまでの大雨で長野県では土砂災害の危険度が非常に高くなっている所があります。また、前線の活動が活発な状態が続くため、長野県では記録的な大雨となるおそれがあります。
 
 [防災事項]
 <大雨・雷・突風>
  関東甲信地方では、15日にかけて、雷を伴った激しい雨が断続的に降り、局地的に非常に激しい雨が降って、広い範囲で大雨となるでしょう。土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。
  また、落雷、竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。降ひょうも予想されますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。
 
 [雨の実況]
  降り始め(12日10時00分)から14日5時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
  長野県
      王滝村御嶽山 242.0ミリ
       阿智村浪合 211.0ミリ
         南木曽 194.0ミリ
  栃木県
        那須烏山 133.0ミリ
         宇都宮 128.5ミリ
       佐野市葛生 125.0ミリ
  群馬県
          草津 115.0ミリ
       嬬恋村田代  98.0ミリ
     みなかみ町藤原  85.0ミリ
  茨城県
    常陸大宮市上小瀬 108.0ミリ
          日立 108.0ミリ
         北茨城 103.5ミリ
  山梨県
         南部町 159.5ミリ
        山中湖村  88.0ミリ
  神奈川県
          箱根 150.0ミリ
      山北町丹沢湖 118.0ミリ
 
 [量的予想]
 <雨の予想>
 14日から15日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  関東地方北部 40ミリ
  関東地方南部 30ミリ
  甲信地方   50ミリ
  伊豆諸島   25ミリ
 14日6時から15日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  関東地方北部 120ミリ
  関東地方南部 100ミリ
  甲信地方   250ミリ
  伊豆諸島    60ミリ
 その後、15日6時から16日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  関東地方北部  50から100ミリ
  関東地方南部 100から150ミリ
  甲信地方   100から150ミリ
  伊豆諸島    50から100ミリ
 です。
 
 [補足事項]
  今後発表する警報、注意報、早期注意情報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。
  また、土砂災害や浸水害及び洪水害の危険度に関しては「気象庁ホームページ」のキキクル(危険度分布)をご確認ください。
  次の「大雨と雷及び突風に関する関東甲信地方気象情報」は、14日16時頃に発表する予定です。