大雨と突風に関する九州北部地方(山口県を含む)気象情報 第14号
令和3年 8月14日05時54分 福岡管区気象台発表

 福岡県筑後地方、佐賀県南部、長崎県南部、長崎県北部では、これまでに経験したことのないような大雨となっている所があります。土砂災害、低い土地の浸水に最大級の警戒、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

  福岡県筑後地方、佐賀県南部、長崎県南部、長崎県北部に大雨特別警報を発表しています。何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、警戒レベル5に相当します。命を守るために最善を尽くさなければならない状況ですので、土砂災害、低い土地の浸水に最大級の警戒、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
  九州北部地方に停滞する前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定となり、線状降水帯による非常に激しい雨が降っている所があります。前線は15日にかけて九州北部地方に停滞する見込みです。
  このため、九州北部地方では、15日にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨が続くおそれがあります。これまでの大雨で土砂災害や洪水害、浸水害の危険度が非常に高くなっている所があります。
  また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
  16日以降も、前線の影響で大雨となる見込みです。
 
 <雨の実況>
   降り始め(11日3時00分)から14日5時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
  山口県
   岩国市羅漢山 307.5ミリ
  福岡県
      大牟田 652.5ミリ
  佐賀県
       嬉野 823.0ミリ
  大分県
   日田市椿ヶ鼻 557.5ミリ
  長崎県
      雲仙岳 845.0ミリ
  熊本県
    山鹿市鹿北 603.0ミリ
 
 <雨の予想>
 14日から15日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  山口県 50ミリ
  福岡県 50ミリ
  佐賀県 70ミリ
  長崎県 70ミリ
  大分県 50ミリ
  熊本県 60ミリ
 
 14日6時から15日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  山口県 150ミリ
  福岡県 200ミリ
  佐賀県 250ミリ
  長崎県 200ミリ
  大分県 250ミリ
  熊本県 250ミリ
 
 その後、15日6時から16日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  山口県 50から100ミリ
  福岡県 50から100ミリ
  佐賀県 100から200ミリ
  長崎県 100から200ミリ
  大分県 100から150ミリ
  熊本県 100から150ミリ
 
 <防災事項> 
  土砂災害、低い土地の浸水に最大級の警戒をしてください。河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
  落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
  発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安
 全確保に努めてください。
 
  今後発表する警報や注意報、竜巻注意情報、気象情報などに留意してくだ
 さい。
  土砂災害や浸水害、洪水害のキキクル(危険度分布)に関しては、「気象
 庁ホームページ」などを確認してください。
 
  次の情報は、14日11時頃に発表する予定です。