大雨と突風に関する九州北部地方(山口県を含む)気象情報 第9号
令和3年 8月13日11時02分 福岡管区気象台発表

 九州北部地方では、記録的な大雨となっている所があります。引き続き15日にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

  対馬海峡付近に停滞する前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定となっており、前線の活動が活発となっています。
  九州北部地方では、降り始めからの降水量が700ミリを超える記録的な大雨となっている所があります。これまでの大雨で広い範囲で土砂災害の危険度が非常に高くなっています。また、浸水害や洪水害の危険度が高くなっている所があります。非常に激しい雨が降り続いた場合には、大雨特別警報発表の可能性もあります。
  九州北部地方では、引き続き15日にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降り大雨となるおそれがあります。落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
  16日以降も、前線の影響で大雨となる見込みです。
 
 <雨の実況>
  降り始め(11日3時00分)から13日10時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
  山口県
    岩国市羅漢山 175.0ミリ
  福岡県
       大牟田 528.5ミリ
  佐賀県
   佐賀市駅前中央 430.5ミリ
  大分県
    日田市椿ヶ鼻 428.0ミリ
  長崎県
       雲仙岳 747.0ミリ
  熊本県
     天草市本渡 526.0ミリ
 
 <雨の予想>
 13日から14日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  山口県 50ミリ
  福岡県 70ミリ
  佐賀県 70ミリ
  長崎県 70ミリ
  大分県 60ミリ
  熊本県 70ミリ
 
 13日12時から14日12時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  山口県 200ミリ
  福岡県 300ミリ
  佐賀県 250ミリ
  長崎県 250ミリ
  大分県 250ミリ
  熊本県 300ミリ
 
 その後、14日12時から15日12時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  山口県 200から300ミリ
  福岡県 200から300ミリ
  佐賀県 200から300ミリ
  長崎県 200から300ミリ
  大分県 200から300ミリ
  熊本県 200から300ミリ
 
 <防災事項> 
  土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
  落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
  発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
  今後発表する警報や注意報、竜巻注意情報、気象情報などに留意してください。
  土砂災害や浸水害、洪水害のキキクル(危険度分布)に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  次の情報は、13日16時頃に発表する予定です。