大雨と落雷及び突風に関する長崎県気象情報　第１０号
令和３年　８月１３日０５時４８分　長崎地方気象台発表

　長崎県では、記録的な大雨となっている所があります。引き続き１４日にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

　　対馬海峡付近に停滞する前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定となっており、前線の活動が活発となっています。
　　長崎県では、降り始めからの総降水量が６００ミリを超える記録的な大雨となっている所があります。これまでの大雨により広い範囲で地盤が緩んでおり、土砂災害の危険度が非常に高くなっています。また、浸水害や洪水害の危険度も非常に高くなる見込みです。
　　長崎県では、引き続き１４日にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降り大雨となるおそれがあります。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
　　１５日以降も、前線の影響で大雨となる見込みです。
　
　＜雨の実況＞
　　降り始め（１１日３時００分）から１３日５時００分までの降水量（アメダスによる速報値）
　　　　　　　雲仙岳　６８８．５ミリ
　　　　　　　　島原　５２８．５ミリ
　　　南島原市口之津　４６７．５ミリ
　　　　長崎市長浦岳　４３６．５ミリ
　　　　　　　　諫早　４０１．０ミリ
　　　長崎市南山手町　３４７．５ミリ
　
　＜雨の予想＞
　１３日から１４日にかけて予想される１時間降水量は、いずれも多い所で、
　　南部　　　　７０ミリ
　　北部　　　　７０ミリ
　　壱岐・対馬　５０ミリ
　　五島　　　　５０ミリ
　
　１３日６時から１４日６時までに予想される２４時間降水量は、いずれも多い所で、
　　南部　　　　２５０ミリ
　　北部　　　　２５０ミリ
　　壱岐・対馬　１８０ミリ
　　五島　　　　２００ミリ
　
　その後、１４日６時から１５日６時までに予想される２４時間降水量は、いずれも多い所で、
　　南部　　　　２００から３００ミリ
　　北部　　　　２００から３００ミリ
　　壱岐・対馬　２００から３００ミリ
　　五島　　　　２００から３００ミリ
　
　＜防災事項＞
　　土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
　
　　今後発表する警報や注意報、竜巻注意情報、気象情報などに留意してください。
　　土砂災害や浸水害、洪水害のキキクル（危険度分布）に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
　
　　次の情報は、１３日１１時３０分頃に発表する予定です。