令和3年 台風第9号に関する東北地方気象情報 第3号
令和3年 8月 9日11時03分 仙台管区気象台発表

 東北地方では、台風第9号から変わった低気圧の影響により、10日は暴風や大しけとなる見込みです。暴風や高波に警戒してください。また、10日にかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。

 【気象状況】
 台風第9号は9日9時に温帯低気圧に変わりました。中心は中国地方の北緯35度、東経134度にあって、1時間におよそ35キロの速さで北北東へ進んでいます。
 今後、温帯低気圧は日本海を北東へ進み、10日には東北地方を通過するでしょう。
 
 【予想と防災事項】
 <風と波、高潮の予想>
 東北地方では、南より後西よりの暴風となり、海上では大しけとなる見込み。また、高潮のおそれもある。
 
 10日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  東北日本海側 海上 23メートル(35メートル)
  東北日本海側 陸上 18メートル(30メートル)
  東北太平洋側 海上 23メートル(35メートル)
  東北太平洋側 陸上 15メートル(30メートル)
 
 10日に予想される波の高さ
  東北日本海側 6メートル
  東北太平洋側 6メートル
 
 10日に予想される最高潮位
  東北日本海側 標高 1.0メートル
  東北太平洋側 標高 1.0メートル
 
 <雨の予想>
 東北地方では、激しい雨が降り、大雨となる所がある見込み。雨雲が予想以上に発達した場合や低気圧の動向によっては、警報級の大雨となる可能性がある。
 
 9日から10日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  東北日本海側 40ミリ
  東北太平洋側 30ミリ
 
 9日12時から10日12時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  東北日本海側 120ミリ
  東北太平洋側 120ミリ
 
 その後、10日12時から11日12時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  東北日本海側 100から150ミリ
  東北太平洋側 50から100ミリ
  
 <防災事項>
 東北地方では、10日は、暴風や高波による交通障害、建物や船舶、沿岸施設、農作物への被害などに警戒してください。海岸や河口付近では、高潮による浸水や冠水に注意してください。また、10日にかけて、警報級の大雨となる可能性があります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。
 
 【補足事項】
 今後発表する警報、注意報、気象情報に留意してください。
 これで、「令和3年 台風第9号に関する東北地方気象情報」は終了しますが、今後、「暴風と高波及び大雨に関する東北地方気象情報」を、9日16時頃に発表する予定です。