令和3年 台風第9号に関する東北地方気象情報 第2号
令和3年 8月 9日05時54分 仙台管区気象台発表
東北地方では、台風第9号から変わる低気圧の影響により、10日は暴風や大しけとなる見込みです。暴風や高波に警戒してください。また、10日にかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。
【気象状況】
台風第9号は、9日3時には呉市の南約30キロにあって、1時間におよそ50キロの速さで北東へ進んでいます。中心の気圧は985ヘクトパスカル、最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートルとなっています。
台風は、9日朝までに温帯低気圧に変わる見込みです。その後、温帯低気圧は日本海を北東へ進み、10日は東北地方を通過するでしょう。
【予想と防災事項】
<風と波、高潮の予想>
東北地方では、南より後西よりの暴風となり、海上では大しけとなる見込み。また、高潮のおそれもある。
10日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
東北日本海側 海上 23メートル(35メートル)
東北日本海側 陸上 18メートル(30メートル)
東北太平洋側 海上 23メートル(35メートル)
東北太平洋側 陸上 15メートル(30メートル)
10日に予想される波の高さ
東北日本海側 6メートル
東北太平洋側 6メートル
10日に予想される最高潮位
東北日本海側 標高 1.0メートル
東北太平洋側 標高 1.0メートル
<雨の予想>
東北地方では、激しい雨が降り、大雨となる所がある見込み。雨雲が予想以上に発達した場合や低気圧の動向によっては、警報級の大雨となる可能性がある。
9日から10日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
東北日本海側 40ミリ
東北太平洋側 30ミリ
9日6時から10日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
東北日本海側 50ミリ
東北太平洋側 100ミリ
その後、10日6時から11日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
東北日本海側 100から150ミリ
東北太平洋側 50から100ミリ
<防災事項>
東北地方では、10日は、暴風や高波による交通障害、建物や船舶、沿岸施設、農作物への被害などに警戒してください。海岸や河口付近では、高潮による浸水や冠水に注意してください。また、10日にかけて、警報級の大雨となる可能性があります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。
【補足事項】
今後発表する台風情報、警報、注意報、気象情報に留意してください。次の「令和3年 台風第9号に関する東北地方気象情報」は、9日16時頃に発表する予定です。