令和3年 台風第9号に関する東北地方気象情報 第1号
令和3年 8月 8日16時28分 仙台管区気象台発表

 東北地方では、台風第9号から変わる低気圧の影響により、10日は暴風や大しけ、大雨となる見込みです。暴風や高波に警戒し、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。

 【気象状況】
 台風第9号は、8日15時には薩摩川内市の南西約310キロにあって、1時間におよそ30キロの速さで北東へ進んでいます。中心の気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルとなっています。
 台風は、9日午後には日本海で温帯低気圧に変わる見込みです。温帯低気圧に変わった後も、発達しながら日本海を北東へ進み、10日は東北地方に接近するでしょう。
 
 【予想と防災事項】
 <風と波の予想>
 東北地方では、10日は、南より又は東よりの暴風となり、海上では大しけとなる見込み。
 
 10日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
 東北日本海側 海上 25から29メートル(35から45メートル)
 東北日本海側 陸上 15から19メートル(25から35メートル)
 東北太平洋側 海上 25から29メートル(35から45メートル)
 東北太平洋側 陸上 15から19メートル(25から35メートル)
 
 10日に予想される波の高さ
 東北日本海側 6メートル
 東北太平洋側 6メートル
 
 <雨の予想>
 東北地方では、10日は大雨となる所がある見込み。低気圧の進路や発達の程度によっては、警報級の大雨となる可能性があります。
 
 9日18時から10日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
 東北日本海側 100から150ミリ
 東北太平洋側 100から150ミリ
 
 <防災事項>
 東北地方では、10日は暴風や高波による交通障害、建物や船舶、沿岸施設、農作物への被害などに警戒してください。また、10日は警報級の大雨となる可能性があります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。
 
 【補足事項】
 今後発表する台風情報、警報、注意報、気象情報に留意してください。次の「令和3年 台風第9号に関する東北地方気象情報」は、9日5時30分頃に発表する予定です。