大雨と突風に関する鹿児島県(奄美地方を除く)気象情報 第12号
令和3年 7月10日23時25分 鹿児島地方気象台発表

 薩摩地方では、11日明け方にかけて土砂災害に厳重に警戒し、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では、11日夕方にかけて落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。

  薩摩地方では、これまでの記録的な大雨により土砂災害や洪水害の危険度が高い状態が続いている所があります。今後、少しの雨でも土砂災害が発生するおそれがあります。
  対馬海峡付近にある梅雨前線は、11日にかけて停滞する見込みです。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では、大気の状態が非常に不安定となっています。
  このため、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では、11日明け方にかけて、局地的に雷を伴った激しい雨が降る見込みです。また、11日夕方にかけて落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。
 
 <雨の実況>
  降り始め(9日5時00分)から10日23時00分までの降水量(アメダスによる速報値) ※は欠測値を含む
    さつま町柏原 510.0ミリ
   さつま町紫尾山 482.5ミリ ※
   薩摩川内市中郷 278.5ミリ
        出水 270.5ミリ
      甑島中甑 226.0ミリ
 
 <雨の予想>
 11日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  薩摩地方      30ミリ
  大隅地方      30ミリ
  種子島・屋久島地方 30ミリ
 11日00時から12日00時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  薩摩地方      60ミリ
  大隅地方      60ミリ
  種子島・屋久島地方 60ミリ
 
 <防災事項>
  厳重警戒:土砂災害
  警戒事項:河川の増水や氾濫
  注意事項:低い土地の浸水、落雷、竜巻などの激しい突風
  桜島では、土石流に注意してください。
  発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
 
  今後、発表する警報や注意報、竜巻注意情報、気象情報等に留意してください。また、土砂災害や浸水害、洪水害の危険度に関しては気象庁ホームページの「キキクル」(危険度分布)で最新の情報を確認してください。
 
 次の府県気象情報は、11日05時30分頃に発表する見込みです。