大雨と突風に関する鹿児島県(奄美地方を除く)気象情報 第8号
令和3年 7月10日11時39分 鹿児島地方気象台発表
出水市、伊佐市、薩摩川内市、さつま町、湧水町では、10日夕方にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。
出水市、伊佐市、薩摩川内市、さつま町、湧水町に大雨特別警報を発表しています。何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、警戒レベル5に相当します。命の危険が迫っているため直ちに身の安全を確保しなければならない状況です。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。
対馬海峡付近にある梅雨前線は、ほとんど停滞しています。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。
現在、薩摩半島の西海上に発達した雨雲が観測されているため、薩摩地方では10日夕方にかけて、大隅地方では10日昼過ぎにかけて局地的に雷を伴った激しい雨が降るおそれがあり、土砂災害や浸水害及び洪水害の危険度が極めて高い状態が続く見込みです。
また、11日にかけて落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。
<雨の実況>
降り始め(9日5時00分)から10日11時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
さつま町柏原 458.5ミリ
さつま町紫尾山 418.5ミリ
出水 243.0ミリ
薩摩川内市中郷 229.5ミリ
<雨の予想>
10日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
薩摩地方 40ミリ
大隅地方 40ミリ
10日12時から11日12時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
薩摩地方 100ミリ
大隅地方 50ミリ
<防災事項>
最大級の警戒:土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫
注意事項:落雷、竜巻などの激しい突風
桜島では、土石流に注意してください。
発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
今後、発表する警報や注意報、竜巻注意情報、気象情報等に留意してください。また、土砂災害や浸水害、洪水害の危険度に関しては気象庁ホームページの「キキクル」(危険度分布)で最新の情報を確認してください。
次の府県気象情報は、10日16時30分頃に発表する見込みです。