大雨と突風及び落雷に関する島根県気象情報 第26号
令和3年 7月10日19時43分 松江地方気象台発表

 島根県では、11日にかけて、土砂災害、浸水害、河川の増水に十分注意してください。また、竜巻などの激しい突風、落雷にも注意が必要です。

  梅雨前線が対馬海峡付近から本州を通って日本の東へのびており、ほとんど停滞しています。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、西日本の上空約6000メートルには氷点下6度以下の寒気が流れ込むため、中国地方は11日にかけて大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
  このため島根県では、11日は局地的に雷を伴った激しい雨が降る見込みです。
 
  島根県では、降り始めからの総降水量が300ミリに達し、7月の月降水量の平年値を超えている所があり、記録的な大雨となっています。
  これまでの大雨により地盤の緩んでいる所があるため、島根県では、11日にかけて、土砂災害に十分注意してください。
  また、浸水害、河川の増水に十分注意してください。雨雲が現在の予想より発達した場合は、警報級の大雨となる可能性があります。
 
  竜巻などの激しい突風、落雷にも注意が必要です。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
  大気の不安定な状態が続くため、島根県では12日にかけて大雨となるおそれがあります。
 
 <雨の実況>
  降り始め(4日16時00分)から10日19時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
   松江市西津田 336.0ミリ
     出雲空港 318.5ミリ
    飯南町赤名 307.5ミリ
    松江市鹿島 287.0ミリ
    安来市伯太 287.0ミリ
 
 <雨の予想>
 11日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  東部 30ミリ
  西部 30ミリ
  隠岐 30ミリ
 10日18時から11日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  東部 80ミリ
  西部 80ミリ
  隠岐 60ミリ
 その後、11日18時から12日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  東部 50から100ミリ
  西部 50から100ミリ
  隠岐 およそ50ミリ
 
 <防災事項>
  土砂災害、浸水害、河川の増水、竜巻などの激しい突風、落雷
 
  今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。
 
  次の「大雨と突風及び落雷に関する島根県気象情報」は、11日6時頃に発表する予定です。