大雨と突風及び落雷に関する鳥取県気象情報 第15号
令和3年 7月10日16時52分 鳥取地方気象台発表

 鳥取県では、これまでの大雨により地盤の緩んでいる所があるため、11日明け方まで土砂災害に警戒してください。また、11日にかけて浸水害、河川の増水に十分注意し、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。

  梅雨前線が対馬海峡付近から本州を通って日本の東へのびており、ほとんど停滞しています。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、西日本の上空約6000メートルには氷点下6度以下の寒気が流れ込むため、11日にかけて大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
  このため、鳥取県では11日にかけて局地的に雷を伴った激しい雨の降る所がある見込みです。 
  鳥取県では、降り始めからの総降水量が400ミリに達し、7月の月降水量の平年値の2倍を超えている所があり、記録的な大雨となっています。これまでの大雨により地盤の緩んでいる所があるため、11日明け方まで土砂災害に警戒してください。
  また、11日にかけて浸水害、河川の増水に十分注意し、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 大気の不安定な状態が続くため、鳥取県では12日にかけて大雨となるおそれがあります。
  
 <雨の実況>
  降り始め(4日18時00分)から10日16時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
   大山町大山 443.0ミリ
   倉吉市大塚 439.0ミリ
   大山町塩津 382.0ミリ
   鳥取市青谷 376.0ミリ
   倉吉市関金 346.5ミリ 
 
 <雨の予想>
 10日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  東部   30ミリ
  中・西部 30ミリ
 11日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  東部   30ミリ
  中・西部 30ミリ
 10日18時から11日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  東部   80ミリ
  中・西部 80ミリ
 その後、11日18時から12日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  東部   50から100ミリ
  中・西部 50から100ミリ
 
 <防災事項>
  土砂災害、浸水害、河川の増水、竜巻などの激しい突風、落雷
 
  今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。
 
  次の「大雨と突風及び落雷に関する鳥取県気象情報」は、11日6時頃に発表する予定です。