大雨と突風に関する九州北部地方(山口県を含む)気象情報 第13号
令和3年 7月10日11時46分 福岡管区気象台発表

 熊本県球磨地方の大雨特別警報を警報に切替えましたが、引き続き、土砂災害に厳重に警戒し、河川の増水や氾濫に警戒してください。

  10日11時45分に、熊本県球磨地方の大雨特別警報を警報に切り替えました。
  梅雨前線が、対馬海峡付近から本州を通って日本の東へのびており、ほとんど停滞しています。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、九州北部地方の上空約6000メートルには氷点下6度以下の寒気が流れ込んで大気の状態が非常に不安定となっています。
  このため、九州北部地方では、10日昼過ぎにかけて雷を伴い激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となるでしょう。
  これまでの大雨により地盤の緩んでいる所や、増水している河川があります。
  また、11日も明け方から昼過ぎにかけて局地的に雷を伴った激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。
 
 <雨の実況>
  降り始め(7日0時00分)から10日11時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
  山口県
    岩国市羅漢山 299.0ミリ
  福岡県
    添田町英彦山 108.5ミリ
  佐賀県
        鳥栖  84.5ミリ
  大分県
    日田市椿ヶ鼻 149.5ミリ
  長崎県
       雲仙岳 142.5ミリ
  熊本県
   阿蘇市阿蘇乙姫 260.5ミリ
 
 <雨の予想>
 10日から11日にかけて予想される1時間降水量は多い所で、
  熊本県 50ミリ
 
 10日12時から11日12時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  熊本県 120ミリ
 
 その後、11日12時から12日12時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  熊本県 およそ50ミリ
 
 <防災事項>
  土砂災害に厳重に警戒してください。
  河川の増水や氾濫に警戒してください。
  低い土地の浸水、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
  今後発表する警報や注意報、竜巻注意情報、気象情報などに留意してください。
  土砂災害や浸水害、洪水害のキキクル(危険度分布)に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  次の情報は、10日16時頃に発表する予定です。