大雨と突風及び落雷に関する島根県気象情報 第24号
令和3年 7月10日05時54分 松江地方気象台発表

 島根県では、11日にかけて土砂災害、浸水害、河川の増水に十分注意してください。また、竜巻などの激しい突風、落雷にも注意が必要です。

  梅雨前線が対馬海峡付近から本州を通って日本の東へのびており、ほとんど停滞しています。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、西日本の上空約6000メートルには氷点下6度以下の寒気が流れ込むため、中国地方は11日にかけて大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
  このため島根県では、11日にかけて局地的に雷を伴った激しい雨が断続的に降る見込みです。
 
  島根県では、降り始めからの総降水量が300ミリに達し、7月の月降水量の平年値を超えている所があり、記録的な大雨となっています。
  これまでの大雨により地盤の緩んでいる所があるため、島根県では11日にかけて土砂災害に十分注意してください。また、浸水害、河川の増水にも十分注意が必要です。雨雲が現在の予想以上に発達した場合は警報級の大雨となる可能性があります。
 
  また、竜巻などの激しい突風、落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
 
 <雨の実況>
  降り始め(4日16時00分)から10日5時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
   松江市西津田 336.0ミリ
     出雲空港 318.5ミリ
    松江市鹿島 287.0ミリ
    飯南町赤名 267.0ミリ
    安来市伯太 259.0ミリ
 
 <雨の予想>
 10日から11日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  東部 30ミリ
  西部 30ミリ
  隠岐 30ミリ
 10日6時から11日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  東部 100ミリ
  西部 100ミリ
  隠岐 60ミリ
 その後、11日6時から12日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  東部 50から100ミリ
  西部 50から100ミリ
  隠岐 およそ50ミリ
 
 <防災事項>
  土砂災害、浸水害、河川の増水、竜巻などの激しい突風、落雷
 
  今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。
 
  次の「大雨と突風及び落雷に関する島根県気象情報」は、10日17時頃に発表する予定です。