大雨と突風に関する九州南部・奄美地方気象情報 第7号
令和3年 7月10日06時35分 鹿児島地方気象台発表

 九州南部では、これまでに経験したことのないような大雨となっている所があります。10日夕方にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。

  鹿児島県と宮崎県に大雨特別警報を発表中です。何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、警戒レベル5に相当します。命の危険が迫っているため直ちに身の安全を確保しなければならない状況です。土砂災害、浸水害、洪水害に最大級の警戒をしてください。
  対馬海峡付近にある梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。
  このため、九州南部では、10日夕方にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り大雨のおそれがあります。
  また、11日にかけて落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
 
 <雨の実況>
  降り始め(9日22時00分)から10日6時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
  宮崎県
    えびの市えびの 243.5ミリ
    えびの市加久藤 204.0ミリ
     小林市南西方 194.5ミリ
  降り始め(9日5時00分)から10日6時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
  鹿児島県(奄美地方除く)
     さつま町柏原 356.5ミリ
    さつま町紫尾山 351.5ミリ
   薩摩川内市八重山 169.5ミリ
 
 <雨の予想>
 10日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  宮崎県          70ミリ
  鹿児島県(奄美地方除く) 50ミリ
 10日6時から11日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  宮崎県          150ミリ
  鹿児島県(奄美地方除く) 150ミリ
 
  <防災事項>
  最大級の警戒:土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫
  注意事項:落雷、竜巻などの激しい突風 
  発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
 
  今後、発表する警報、注意報、竜巻注意情報、気象情報に留意してください。また、土砂災害や浸水害及び洪水害の危険度に関しては、「気象庁ホームページ」のキキクル(危険度分布)で最新の情報を確認してください。
 
  次の地方気象情報は10日11時頃に発表する予定です。