大雨と突風及び落雷に関する中国地方気象情報 第20号
令和3年 7月 9日16時44分 広島地方気象台発表
中国地方では、10日明け方まで土砂災害に警戒してください。浸水害、河川の増水に十分注意し、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。
梅雨前線が対馬海峡付近から本州を通って日本の東へのびており、ほとんど停滞しています。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。
このため中国地方では、10日にかけて局地的に雷を伴った激しい雨が断続的に降る見込みです。
降り始めからの総降水量が山陰では400ミリに達し、7月の月降水量の平年値の2倍を超えている所があり、記録的な大雨となっています。山陽でも総降水量が250ミリに達した所があります。
中国地方では、これまでの大雨により地盤の緩んでいる所があるため、10日明け方まで土砂災害に警戒してください。浸水害、河川の増水にも十分注意してください。
また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
梅雨前線が本州付近に停滞するため、中国地方では11日にかけて大雨となるおそれがあります。
<雨の実況>
降り始め(4日16時00分)から9日16時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
島根県
松江市西津田 334.0ミリ
出雲空港 317.5ミリ
松江市鹿島 287.0ミリ
鳥取県
鳥取市鹿野 479.0ミリ
倉吉市大塚 415.5ミリ
大山町大山 397.0ミリ
広島県
廿日市津田 285.5ミリ
広島市中区 273.5ミリ
東広島市八本松町 254.0ミリ
岡山県
美作市今岡 211.5ミリ
真庭市上長田 192.0ミリ
奈義 175.5ミリ
<雨の予想>
9日から10日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
山陽 30ミリ
山陰 30ミリ
9日18時から10日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
山陽 80ミリ
山陰 80ミリ
その後、10日18時から11日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
山陽 50から100ミリ
山陰 50から100ミリ
<防災事項>
土砂災害、浸水害、河川の増水、竜巻などの激しい突風、落雷
今後発表する警報、注意報、気象情報、竜巻注意情報に留意してください。
次の「大雨と突風及び落雷に関する中国地方気象情報」は、10日6時頃に発表する予定です。