大雨と突風に関する九州北部地方(山口県を含む)気象情報 第11号
令和3年 7月10日05時30分 福岡管区気象台発表

 九州北部地方では、10日夕方にかけて局地的に雷を伴い激しい雨や非常に激しい雨が降り大雨となるおそれがあります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

  梅雨前線が対馬海峡から本州を通って日本の東へのびており、ほとんど停滞しています。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、九州北部地方の上空約6000メートルには氷点下6度以下の寒気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり、前線の活動が活発となるでしょう。
  このため、九州北部地方では、10日夕方にかけて雷を伴い激しい雨や非常に激しい雨が降り大雨となるおそれがあります。
  これまでの大雨により地盤の緩んでいる所や、河川の増水している所がありますので、強い雨域のかかる地域では、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要です。
  その後も、11日にかけて前線の活動の程度によっては大雨となる可能性があります。
  また、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。
 
 <雨の実況>
  降り始め(7日0時00分)から10日05時00分までの降水量(アメダスによる速報値)
 山口県
   岩国市羅漢山  298.0ミリ
 福岡県
   添田町英彦山  100.5ミリ
 佐賀県
       鳥栖   74.5ミリ
 大分県
   日田市椿ヶ鼻  137.0ミリ
 長崎県
      雲仙岳  122.0ミリ
 熊本県
  阿蘇市阿蘇乙姫  246.5ミリ
 
 <雨の予想>
 10日から11日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
  山口県 30ミリ
  福岡県 50ミリ
  佐賀県 50ミリ
  長崎県 50ミリ
  大分県 50ミリ
  熊本県 70ミリ
 
 10日06時から11日06時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  山口県  60ミリ
  福岡県 120ミリ
  佐賀県 120ミリ
  長崎県 180ミリ
  大分県 120ミリ
  熊本県 200ミリ
 
 その後、11日06時から12日06時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
  山口県 50から100ミリ
  福岡県 50から100ミリ
  佐賀県 50から100ミリ
  長崎県 50から100ミリ
  大分県 50から100ミリ
  熊本県 50から100ミリ
 
 <防災事項>
  土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
  落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
  今後発表する警報や注意報、竜巻注意情報、気象情報などに留意してください。
 
  土砂災害や浸水害、洪水害のキキクル(危険度分布)に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。
 
  次の情報は、10日16時頃に発表する予定です。